半世紀続く現状を打破する! ランダウ、リフシッツ「理論物理学教程」最新版邦訳プロジェクト 50年近く改訂がなく、難解さが増す日本語版の理論物理学教程 私は理学部で物理を勉強しており、ロシア人のランダウとリフシッツが書き上げた理論物理学教程(全10巻)の「力学」「場の古典論」は1年以上前から読み進めています。その際に苦労したのが、誤植や誤訳です。1970年代以降、日本語版では改訂が行われていない影響か、数式などの誤植が多いです。また、訳がおかしく、意味の取りにくい文章もしばしば見かけます。更に、原著では削除・修正された記述がそのまま残っている箇所もありました。 このような問題に直面するたび、インターネットで見つけた「力学」や「場の古典論」の原著(ロシア語)のPDFを参考にして間違いを修正していました。そもそも物理的に難解な本であるにも関わらず、このような状態では読み進めることがより困難になる