――「次にくるマンガ大賞」第3位、おめでとうございます! 高長さん:素直にうれしいです。応援してくださった方々、ありがとうございます。山本さんも純粋に喜んでいました! ――そもそも山本さんと作品作りをするようになったきっかけを教えてください。 高長さん:山本さんとは連載デビューする前からの付き合いなんです。彼が新人賞を獲ってマンガ家デビューをしたての頃、当時、ぼくがいた『ゲッサン』に持ち込みに来ていて、そこで出会いました。だから、非常に長い付き合いですね。 ――当時の印象は覚えていますか? 高長さん:当時から正確なデッサンが描ける方で、とにかく絵が見やすかったんです。ただ、作風がちょっと地味で、まさかこんなに売れっ子になるとは予想もしていませんでしたね。初期の短編集を読むとわかるんですけど、最初は高木さんやうるしのような可愛い女の子を一切描かなかったんです。ストーリーも「夏休みを迎えた少年
