内閣府と気象庁は8月8日、宮崎・日向灘の地震を受け、南海トラフ地震に関する「臨時情報」を初めて発表。マグニチュード(M)8以上の地震の発生可能性が平常時より高まったとして、1週間の「巨大地震注意」を呼びかけた。南海トラフ地震評価検討会の平田直会長(東京大学名誉教授)は記者会見で、「普段よりも数倍、地震の発生する確率が高くなった」と説明した。 15日には特異な変化は見られなかったとして、呼びかけを終了した。「巨大地震注意」呼びかけの背景や地震予測の最新状況について、地震研究の第一人者である平田会長に話を聞いた。平田会長は2013年にも日経ビジネスのインタビュー(参照:大地震は「予知」できるのか)に応じており、その時からの技術進化についても語った。