米国のインターネット産業の大手であるグーグルは、涙のブドウ糖値を1秒ごとに測定する、医療用コンタクトレンズを開発していると発表した。糖尿病患者が装着することで、涙の成分から血糖値の変化を測定するというものだ。 研究は、ワシントン大学電気工学科のブライアン オーティス准教授とババク パルヴィズ客員教授が共同で行っているもの。 開発したコンタクトレンズは、2枚のレンズを貼り合わせた構造になっており、直径1cmのコンタクトレンズに、涙のグルコース値を測定する微小センサー、LEDライト、毛髪より細い無線アンテナ、電源を管理する小型のチップを、カプセルのように封じ込めている。 涙のグルコース値と血糖値は相関があり、涙から血糖値を測定する技術は以前より考えられていたが、正確な測定値を得る技術の開発は難しかった。涙液の血糖レベルは血液に比べ30〜50倍希釈であり、少量の涙液から感知する高感度のセンサーを