ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会第1章より いまや知識とされるものは、それが知識であることを行為によって証明されなければいけない。今日我々が知識とするものは行動のための情報、成果に焦点を合わせた情報である。 「成果に焦点を合わせた知識」この「成果」ってのは何だ。お金か? もちろんお金が得られない知識よりは、お金が得られる知識の方が「成果」を生み出しているだろう。でも、「お金に焦点を合わせた知識」と解釈すると大間違いだと思う。 なぜなら、お金は資本だから。「ポスト資本主義社会」たる「知識社会」では、資本よりも知識の方が成果に対する寄与が大きい。それがこの本で主張していることなのだから、ここでの「成果」ももちろん「お金としての成果よりも知識としての成果の方が大きい」と考えるべきだ。 知識としての成果の上げ方は大きく分けて二つある。 自分の知識の量を増やす 自分が知識を習得する速度を上げる