「貿易で巨万の富を得た~」を素直に信じるのは子供だけ。教科書にはない日宋貿易の真相から、この国のカタチを知る。 「貿易で巨万の富を得た」という言葉があります。 小・中学校の教科書を思い出してみてください。たとえば平家一門の説明として、『平家は日宋貿易により巨万の富を得ました』---といったフレーズが使われていたかと思います。 平家に限らず、足利義満や薩摩藩、ポルトガルそしてオランダなども同様のフレーズだったのではないでしょうか。 そして、歴史の授業では先生から、「貿易をしました」→「だから、儲かりました」という簡単な説明を受けたはずです。 しかし、大人の目で見てみると、(特に実際にビジネスで貿易をしている人にとっては)このフレーズ、ちょっと違和感を感じませんか? なぜなら、貿易をしたからといって、そんなに簡単に儲かるわけではないからです。 「儲かった」→「その訳は、貿易をしたからだ」 とい