よく耳にする「ポジティブに考えることが成功の秘訣」といった文句。自己啓発本などでもしょっちゅうお目にかかるフレーズだ。逆に将来を悪く考える悲観主義がすすめられることはあまりない。 しかし、健康のためには悲観主義者でいる方がいいようだ。最新の研究によると、楽観主義者よりも悲観主義者の方が長生きする傾向にあることが判明したのだ。 研究を行ったのはドイツのエアランゲン=ニュルンベルク大学の研究チーム。研究チームは、4万人の調査対象者を18歳~39歳、40歳~64歳、65歳以上と3つの年齢層のグループに分け、対象者に今の人生にどれだけ満足しているか、そして5年後に人生にどれだけ満足していると予想するかを評価してもらった。 その後追跡調査を行ったところ、65歳以上のグループの43パーセントの人は、5年後の人生に対する満足度を過小評価していたことが分かった。また、25パーセントは正確に予想しており、3