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2008年1月29日のブックマーク (15件)

  • 近代文学のわかりにくさ:インフラコモンズ今泉の多方面ブログ:オルタナティブ・ブログ

    株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。 Mixiで日記をたらたら書いていたら、おもしろいのができたので、こちらにもアップします。ITとは関係ありません。。。 ヒトさまの翻訳文をいじる作業を長く続けていると、いろんなことを思います。 リライト役は、誰かが一次的に訳したテキストを第三者的な立場から眺められるので、自ずと粗が見えます。 翻訳者は、原文にべったりで訳すので、当然ながら原文の”かたち”をそのまま反映させており、結果的に日語として読むにはひどく生硬な文章になりがちです。 こういう生硬な文章、どこかで読んだことがあるなーと思い起こすと、明治~昭和前半に訳された外国文学の小説に行き当たります。 全部が全

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  • 村上春樹の暴力性と革命について - 森蔵ブログ

    2006年04月02日 23:38 カテゴリちょっと重要な随想 村上春樹の暴力性と革命について Posted by namorit No Comments No Trackbacks Tweet 村上春樹の作品は暴力に満ちている。発表が近年になればなるほどそれは強くなっている。ピークは「ねじまき鳥クロニクル」あたりだろうか。(初期のころはその暴力性をうまく発揮できずにいるという印象を受ける。硬い殻に針を差し込んで、その針を柔らかい部分で回転するくらいはできたと思うが)どういう種類の暴力かというと、土足で人の家に入り込み、家具など一切の配置を強引に換えてしまうような種類の暴力だ。村上春樹はそれを淡々とあたかも当たり前のように機械的に行い、人はただ黙ってそれを見ている。気づくと家はもうすでに元の家ではなく、元の家は永遠に失われている。しかし人は生まれ変わった家を元の家と勘違いし住み続ける。そし

  • 東京奇譚集 偶然の旅人 : 新潮社

    奇譚とは不思議な話のことをいう。ここには五編の奇譚が収められている。 数々の偶然に導かれるゲイの調律師。サーファーの息子を亡くした母親が見たもの。行方不明者の捜索が行なわれるマンションの階段。人生において当に意味を持つ女のひとりと出会った男。じぶんの名前だけ忘れてしまう女。 それぞれの物語に登場する人物はみな東京に住み、普段はいわゆるごく普通の日常生活を送っている。そんな彼らがあるとき、とても現実のものとは思えない、奇想天外な出来事に遭遇する。 小説とはいえ、「そんなばかな」と突っ込みを入れたくなりそうな話ばかりである。最後の一編である「品川猿」では、あまりの突拍子のなさに「猿……」とつぶやいてしまった。けれど読んでいる最中は話の流れから意識が離れることなく、ごく素直に、ときには深くうなずきながらページを繰っていた。 登場人物たちに突然のように訪れる事件が、彼らにとって当に非現実的な、

    東京奇譚集 偶然の旅人 : 新潮社
  • 村上春樹と河合隼雄の対談

    1998年11月28日臨床心理士会in広島 河合隼雄との対談 背広姿で登場した村上春樹。 村上:臨終心理学会ですか。 河合:まあ似たようなものですが,まだ立ち上がったばかりなので臨終じゃ困るかな?(会場笑) なんの話をしましょうかね。オウムですか。 村上:最近,アンダーグランドってをかいたんですよ。地下鉄サリン事件の被害者にインタビューしたものを。 今度は,オウム信者にインタビュ−したものを出す予定なんです。 アンダーグランドの感想で多かったのが,ただの羅列で著者の考えがない,解説がない,ってやつ。 そういうんじゃない。資料としてできるだけ主観を排したんです。 なんか,そういうの(答え,解釈の道筋)を求める風潮っているのがあるみたい。 アメリカの大学なんかでも,村上先生のは○○っていう観点からいえばどうとか, しばらくすると先生のは△△っていう観点からいえば,っ

  • essay0211a

    「海辺のカフカ」の不可解な日語 村上春樹の「海辺のカフカ」については私なりの書評を bk1 に投稿しました。ただ、「『海辺のカフカ』刊行記念書評コンテスト」に応募するために600字以内にする必要があったので、そこで書ききれなかったことの1つを今回この欄を借りて書くことにします。 村上春樹の文体は翻訳調であると言われています。これはもう私なんぞが指摘する必要もないことです。 例えば「海辺のカフカ」で最初に書かれている文字は「カラスと呼ばれる少年」(上巻、3ページ)です。この表現はもちろん今や日語としておかしくもない表現ではありますが、読んでいて the boy called Crow という英語が透けて見える翻訳調の日語です。 しかも、物語の終盤で「カフカ」がチェコ語で「カラス」という意味だということが語られて、この時点で「カラスと呼ばれる少年=主人公の田村カフカ」という構図(つまり、

  • 村上春樹『風の歌を聴け』評論 : The World's End and Net Life's Wonderland

    (1) 一九七〇年夏の話における時間のずれ この小説における設定で最大の問題点は二十一歳・夏の話において、時間の流れに大きない違いが存在することである。この問題については、「國文學 解釈と教材の研究 四〇巻四号」における加藤典洋氏の論文「夏の十九日間――『風の歌を聴け』の読解」においてかなり詳しく言及されている。要約すると、「僕」と小指のない女の子の間に起こる出来事をカレンダーに並べていくと、「この話は1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終わる。」(p.13 l.11 2)という時間設定に収まらないという問題があるというのである。ここで加藤氏は、途中の一週間を端折るという形で解決を試みているが、テキストを歪曲して解決させるという方法に疑問を感じるのでこの考えを是認する事はできない。 ここからは別添の表(省略)を用いながら解析していきたい。まず2にある「こ

  • 村上春樹『1973年のピンボール』評論 : The World's End and Net Life's Wonderland

    (1) 入口と出口 この小説の構成は、「1969――1973」「ピンボールの誕生について」という章と二十五の章からなる。「1969――1973」では、様々な話が込められているが、知らぬ間に住み着いた双子に名前をつける件から現れる「入口と出口」(p.14 l.1)に、この小説の枠組みとして重要な位置が与えられていると考えられる。その理由の第一は、1以後「僕」と「鼠」の話が交互に繰り返されることになるが(必ずしも一つの章ごとではない)、その「鼠」の行く末を暗示させる、出口のない「鼠取り」(p.14 l.5)をあげた後、「物事には必ず入口と出口がなくてはならない。」(p.15 l.1)と教訓を示している点である。第二には、「1969――1973」の最後の部分にあるところで、この小説の入口を「一九七三年九月」(p.25 l.8)と示し、また「出口があればいいと思う。もしなければ、小説を書く意味な

  • 村上春樹『羊を巡る冒険』評論 : The World's End and Net Life's Wonderland

    (1) 中心となる論点 この作品の中では「僕」が羊と鼠の行方を追うというストーリーが中心と思われるが、「僕」が行動を起こすに至るまでにかなり紙数が費やされている。その中で何度も過去に時間が戻り、回想シーンを頻繁に交えながら進められていく。この回想シーンに注目すると、現在の「僕」の成り立ちに関する重要なトピックとなった出来事が込められているようである。たとえば、第一章では「何が起ったのか自分でもまだうまくつかめないだけなんだよ。」(上p.19 l.13)という言葉の中に現れる出来事が仄めかされるが、この出来事は結局最後まで明かされない。しかし第五章の3(上p.136 l.17)に次のような暗示的文章がある。 最初に何があったのか、今ではもう忘れてしまった。しかしそこにはたしか何かがあったのだ。僕の心を揺らせ、僕の心を通して他人の心を揺らせる何かがあったのだ。結局のところ全ては失われてしま

  • Murakami Haruki at the Complete Review

    A Literary Saloon and Site of Review Murakami Haruki (村上春樹) at the complete review: biographical | bibliography | quotes | pros/cons | our opinion | links Biographical Graduated from Waseda University Owned and managed a jazz club, 1974-1981 Visiting Professor at Princeton University Return to top of page. Bibliography of translated titles Highlighted titles are under review at the complete review

    inmymemory
    inmymemory 2008/01/29
    村上春樹 作品毎の海外各紙(誌)の評価一覧が掲載
  • asahi.com: 東京奇譚集 [著]村上春樹 - 書評 - BOOK

    村上春樹は長編もいいが、それ以上に短編が素晴らしい。言葉とイメージが凝縮されていて、細部が巧みに連繋(れんけい)して、ひとつのテーマを屹立(きつりつ)させる。何よりもバランスがとれていて、見事な結構をもつ。それでいて、あえて十分に説明しない余白があり、読む者はそこに、言葉ではうまくいいあらわせない何か、懐かしくも切実な何か深いものを感じとる。 たとえば、ピアノ調律師が姉と和解する「偶然の旅人」。いくつもの偶然を重ねながらも少しも作為を感じさせず、生の不思議な営みを浮き彫りにする。“僕らの方に強く求める気持ちがあれば、それはたぶん僕らの視界の中に、ひとつのメッセージとして浮かび上がってくるんです”という真実を示しながら。 “かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです”(「偶然の旅人」)という言葉が示すように、こ

    inmymemory
    inmymemory 2008/01/29
    池上冬樹の評
  • 文芸2005<9月>生命力に輝いていた時代 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    矢作俊彦氏の「悲劇週間」の目線 異境の風と堀口大學の魂 フランス近代詩の魅力を日に広めた訳詩集「月下の一群」で知られる詩人、仏文学者の堀口大學(1892〜1981)は20歳のころ、革命直後の動乱期にあったメキシコにいた。多感なこの文学青年の、異国での恋を描く矢作俊彦氏(55)「悲劇週間 SEMANA TRAGICA」(新潮1月号〜)が今月完結した。 誕生時に父は東京帝大法科の学生、家が赤門の筋向かいにあったことから〈大學〉と名づけられた〈ぼく〉は、3歳で母を亡くし父の故郷・長岡に育つ。上京後、吉井勇の短歌に心酔し新詩社に入門。与謝野鉄幹、晶子、荷風らの知遇を得、佐藤春夫と親交し、啄木に出会う。 〈ぼく〉によって語られる詩人の揺籃(ようらん)期が小説の序盤。だが何と言ってもメーンは、日公使として赴任した父親に呼び寄せられて渡ったメキシコ市での日々だ。 〈ぼく〉は、ふたつの大きな謎を抱えて

  • 村上春樹が語る (朝日新聞): milk pan,milk crown 

    10/3、4と二日に渡り、朝日新聞夕刊に 村上春樹のインタビューが載っていました。 「東京奇譚集」を読んでから他のを読めなくなってしまった。 あの空気感から離れられない感じです。 「指輪物語」「ハイペリオン」シリーズを読んだあともこんな感じでした。 そんな時にはゲームをして気分転換をするのですが、 今はPS2が息子の部屋に移動しているので これを動かすのもちょっと億劫 でも、もしかすると、このブログが 「キングダムハーツ」のプレイ日記になってしまうかも(笑) この社会の中で、どうやって少しでも自由に自分を維持して、 正気を保って生きていけるか 以下は新聞から抜き出した文章です。私にとっての覚え書き。 世界のどこでも、 「よくわからないけれど、よく分かる。 筋を整合的に論評はできないけれど、 すごくリアルに感じられる」 という反応が似ているという。 この言葉は、わたしの気持ちにピッタリです

    村上春樹が語る (朝日新聞): milk pan,milk crown 
  • dfltweb1.onamae.com – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年10月時点の調査。

  • ポール・オースター「最後の物たちの国で」 - ひとやすみ読書日記(第二版)

    最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/07メディア: 新書購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (71件) を見る 再読。刊行当時直ぐに購入した記憶があるから9年…ぶりかな?実を言うと初読時の印象はそんなに強いものではない。架空の土地で不条理な事件が次々起こるという点でボリス・ヴィアンの「北京の秋」asin:B000J88VVSみたいだなーとか、思ったような。もっとも「北京―」はコメディですけど*1 なんだろうね、今回読み直して随分面白かった。やはり読書って読み返してから気が付く事だって色々あるし、第一印象も大事だしでまあ客観的にも主観的にも誰かの「批評」って絶対じゃないよな、などと。 流れた時間と重ねた経験とが一冊のをより良く楽しませてくれるのなら

    ポール・オースター「最後の物たちの国で」 - ひとやすみ読書日記(第二版)
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    ネイルで使う材料で、DIY時の木割れやネジ跡を派手にしたらかわいい OSB合板でちょっとしたボックスをつくりました。 ビス止め下手すぎて木を割ったり穴あけすぎたりした場所に、好きな派手色の樹脂を詰めてパテ代わりにしてみました。 ちょっと某HAYっぽみ出て可愛かったので、自分用にメモです。 手順 塗装 派手色グミジェルで失敗部分…

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