タグ

2011年12月12日のブックマーク (10件)

  • 「小さな悪の華」 - 両世界日誌

    ちょっと前から気になっていたのをやっと見た(ジョエル・セリア監督、1970年、フランス)。これはすばらしい。名作というにはほど遠いが、なんというか私の嗜好にみごとにはまる。原題はMais ne nous delivrez pas du mal(私たちを悪から解き放ちたもうな)。 この映画はニュージーランドでじっさいに起った少女二人による母親殺しに想を得て作られたらしいが、私の見るところではやはりジョルジュ・バタイユの「眼球譚(目玉の話)」を骨子にしていると思われる。映画のアンヌは小説のシモーヌ、ロールはマルセルに相当する。ただしこの映画ではバタイユの小説の語り手、つまり情痴関係にある男は不在だ。ここでは男はもっぱらフラーテーションの対象として、揶揄的に描かれている。二人が牧場で頭の弱い牛飼いを挑発するところなんか、エロ的見地からしても相当なものだ。逆上した牛飼いによるロール強姦(未遂)のシ

    「小さな悪の華」 - 両世界日誌
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    『乙女の祈り』と合わせて観たい。
  • セルジュ・ブールギニョン「シベールの日曜日」 - 両世界日誌

    1962年のフランス映画。かつて母の友人が見て大感動した、というので気になっていたもの。一年ほど前にレンタル店で見つけて、そのうち借りようと思っていたら、いつのまにか店がつぶれていた。とうぶん見るのは無理そうだったが、意外なことにニコニコ動画にアップされている。さっそく会員登録→鑑賞という流れになった。 その動画というのはこれ→シベールの日曜日−1 by khui エンターテイメント/動画 - ニコニコ動画。BSで放送されたものを6分割したもの。 さてこの映画について、種村季弘がこう書いている。「いつぞや『シベールの日曜日』という変質者の純愛物が評判だったが、皆さんあれは純愛映画として感心していたのか、それとも純愛が刻々犯罪に化身するパロディとして観たのか、一遍聞いてみたいような気がする」と。 私はといえば、こういうシニカルな見方には賛同できない。百歩譲ってこれがパロディだとしても、いった

    セルジュ・ブールギニョン「シベールの日曜日」 - 両世界日誌
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    種村季弘にしてその解釈か・・・。孤独な魂の奇跡的な融合は、それを体験した人にしか理解しえないのだろう。だからこそ儚くも美しい。「ジェニーの肖像」や「モネルの書」に通底しているという見方はなかなか。
  • 追悼、ボロヴズィック - 両世界日誌

    ワレリアン・ボロヴズィックが亡くなったらしい。それも去年の2月に。日では訃報はまったく出ず、英語圏でもひと月遅れで発表されたらしいから、いかにこの監督の注目度が低いかよくわかる。 まあ、撮っている映画にろくなのがないから仕方がない。「エマニュエル5」なんてさすがの私もあきれ返った。この映画ではどうやら名前を貸しただけというのが真相のようだが、そういうことを平気でやること自体に問題がある。むりやり頼まれたのか、それとも金に目がくらんだのか。いずれにせよ、自分の仕事に誇りをもっている人間のやることではない。 というわけで、人間的にもあまり尊敬できる人ではなかったようだが、だからといって彼の撮った映画がすべて凡作なわけではないだろう。いまのところ、未見のものとして「罪の物語」と「修道女の悶え」とがある。遅すぎる追悼の意味をこめて、近いうちに見てみたいと思う。 この前、レンタル落ちのビデオで「ジ

    追悼、ボロヴズィック - 両世界日誌
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    表記揺れが激しいのも浸透しない要因では→ウィキぺディアではワレリアン・ボロズウィック(ヴァレリアン・ボロフチック)、allcinemaではヴァレリアン・ボロヴツィク、goo映画とMovie Walkerではヴァレリアン・ボロヴズィック
  • フェリーニ「サテリコン」 - 両世界日誌

    なんとなく成行きでDVDを買ってしまう。千円を切るとはずいぶん安い。 これは大昔に一度見たことがあるが、今回あらためて見直してみて、思っていた以上に病んだ映画であることに驚いた。フェリーニの病的な想像力がマックスに達したときの映画だと思われる。これには原作者(?)のペトロニウスもびっくりだろう。この狂った作品を前にしては、ホドロフスキーの「エル・トポ」すらまっとうな、優等生的作品にみえてくる。 いくつか気になった点を書いておくと── まず冒頭の奇怪な階段状の建築物。こんなものは古代ローマにもありはしない。おそらくピラネージの「牢獄」にヒントを得て構想されたものだと思われるが、ほかにもいろんなマニエリスム画家(パルミジャニーノ、モンス・デシデリオ、ロッソ・フィオレンティーノなど)が影を落としているかもしれない。そのあたりのことを、たとえば高山宏先生にきいてみたいものだ。 ギトン役の少年は、か

    フェリーニ「サテリコン」 - 両世界日誌
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    そういえば、1995年発行の「ユリイカ増刊・悪趣味大全」を嚆矢としたスカム・カルチャーが流行りだした頃では、このような退廃を美徳とする気運があった。
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    台北市立動物園と迪化街めぐり 子連れ台湾#5 年越し台湾旅行5日目、レジャーや友人との事を楽しむ日です。前日の様子はこちら www.oukakreuz.com 台北市立動物園へ パンダ館 パンダが見られるレストラン 迪化街へ 林茂森茶行でお茶を購入 小花園で刺繍グッズを購入 黒武士特色老火鍋で夕 台北市立動物園へ 松…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    これは・・・
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    納得のランキング。
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    台湾ひとり事旅(前編) 台湾へ行ってきた。チケットと宿を予めおさえていたものの、台湾地震の発生で予約を一度はキャンセル。その後の台湾観光庁の旅行に来て大丈夫だよ、という声明を確認してやはり行くことに。 目的はシンプルで、台北周辺で美味しい事をたくさんべること。そして自宅…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
    inmymemory
    inmymemory 2011/12/12
    ハネケ入門にこれほど相応しい紹介が他にあるだろうか