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ブックマーク / www.tokyo-np.co.jp (2)

  • 東京新聞:パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)

    トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著 Tweet mixiチェック 2013年10月13日 ◆ユダヤ詩人の魂読む [評者]守中高明=詩人・早稲田大教授 戦後ドイツ語圏における至高の詩人パウル・ツェラン-その作品を半世紀にわたって傑出した翻訳を通して紹介し続けてきた第一人者による全論考をまとめた一冊だ。没後四十年以上を経た今日、ツェランはその栄光を極めつつあるように見える。たとえば、ドイツのズールカンプ社から全十六巻の歴史校訂版『ツェラン全集』が刊行されることによりその仕事の全貌が明らかになり、夥(おびただ)しい学術論文が世界中で書かれることで、詩人の地位は不動のものとなったかのようだ。 だが、ツェランを読む営みは、文献学的環境が整えば進むわけではない。著者はここであえて「研究」に背を向け、詩

  • 中日新聞・東京新聞 書評『 1Q84(1)(2)』 村上 春樹 現実の裏に誘い込む魔術

    [評者]菅野 昭正 (文芸評論家) ■現実の裏に誘い込む魔術 サスペンスの魅力を思うさま活用する能力を、村上春樹はまたしてもあざやかに示してみせた。 章ごとに中心人物が交代する構成も、有効に作用している。スポーツクラブの指導員、そのかたわら女性を虐げる不埒(ふらち)な男を抹殺する、危険な仕事にたずさわる三十歳の女。予備校の数学講師で小説家志望、そして十七歳の少女の作品で大山を当てようと狙う出版社の画策に、引き込まれる男。そんな二人が表むき堅実な市民生活の枠を守りながら、危ない橋を渡ってゆく物語は、読者の興味をたえず巧みに誘導してゆく。 最初はまるで接点がないかに見えるご両人のあいだに、じつは密接な絆(きずな)が通い、したがって物語がひとつに融(と)けあう機微にも不自然さは感じられない。 物語に現代の呼吸を通わせようとする作者の工夫も、それなりに見てとれる。家庭内暴力、かつて世を震撼(しんか

    inmymemory
    inmymemory 2009/06/19
    評:菅野 昭正
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