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ブックマーク / number.bunshun.jp (227)

  • 今も、横断幕の話をする目には涙が。李忠成が「浦和の一員」になるまで。(轡田哲朗)

    帽子を深々とかぶって、クラブハウスから荷物を運び出す。その目は涙ぐんでいた。 浦和レッズは3日のJリーグチャンピオンシップ第2戦で鹿島アントラーズに敗れ、アウェーゴール数の差でチャンピオンの座を逃した。そのため、翌日がチームとしての今季の活動最終日となった。選手たちはオフに必要な荷物などを整理し、クラブハウスから自分の車へと積み込んでいく。シーズン最終戦となったゲームで出番が訪れなかったFW李忠成にとっても、それは同じだった。 段ボールに入れたトレーニング用のシューズや着替えなどを運び出しながら、鼻をすすりあげるような音も聞こえた。無念さがどこまでも伝わってきた。 敵地で1-0の勝利を収めた11月29日の第1戦で、李は間違いなくチームの勝利を引き寄せた主役の1人だった。前線で何度となく体をぶつけながらボールをキープし、ピッチに倒れ込んでも起き上がってプレーを続けた。試合終了間際の疲労がピー

    今も、横断幕の話をする目には涙が。李忠成が「浦和の一員」になるまで。(轡田哲朗)
    inumash
    inumash 2016/12/06
    強いなぁ。
  • “なでしこブーム”後の生き残り策。長野パルセイロの集客力はなぜ高い?(木崎伸也)

    「女子サッカーの火を消したくない。首都で消えてしまうなら、地方で火をつける。そのためにも面白いサッカーをしなければならないと思っています」 田美登里(長野パルセイロ・レディース監督) まさにファンの力が起こした奇跡だった。 5月8日、なでしこリーグ第8節、南長野運動公園総合球技場――。昇格1年目の長野パルセイロ・レディースは、皇后杯王者のINAC神戸に圧倒され、前半を終えて0-2とリードされていた。長野にもなでしこジャパンの横山久美がいるが、大野忍や鮫島彩などINACとは代表選手の数が違う。 スタジアムにいた長野のアンバサダーを務める土橋宏由樹(パルセイロの男子チームで4年間プレー)も、「やっぱりINACはうまい」と力の差に愕然としていた。 だが後半、田美登里監督の采配が流れを変える。ハーフタイムにMF大宮玲央奈の代わりに齊藤あかねが入ると、前線に起点ができるようになった。コーナーキッ

    “なでしこブーム”後の生き残り策。長野パルセイロの集客力はなぜ高い?(木崎伸也)
    inumash
    inumash 2016/05/17
    そういえば南長野はまだ行ったことがなかったけど、評判いいから行ってみたい。
  • 大久保「完敗」、小林「強かった」。川崎に完勝した浦和、遂に完成形へ。(飯尾篤史)

    J1で首位を走っていた川崎フロンターレが、ついにリーグ初黒星を喫した。土をつけたのは昨季、無敗のままファーストステージを駆け抜けた、3位の浦和レッズだった。 4月24日に等々力陸上競技場で行なわれた序盤戦の大一番、スコアは0-1と最小得失点差での決着だったが、「浦和、強し」を印象づけるゲームだった。 どうやらピッチ上での肌感覚も、スタンドから感じたものと同じだったようだ。 川崎の大久保嘉人が「ここまで完敗したのは今季初めて」と言えば、小林悠も「やっぱり強かった」と認めていた。また、浦和の槙野智章も「試合が終わったとき、川崎の選手が“強え”ってこぼしていた」ことを明かした。 この日の浦和でまず目を奪われたのは、テレビの解説を務めた鈴木啓太氏も感嘆するほどコンパクトに保たれた守備ブロックだった。 とりわけ前半は、ディフェンスラインをかなり高く押し上げ、川崎の選手たちを狭いエリアに閉じ込めた。ボ

    大久保「完敗」、小林「強かった」。川崎に完勝した浦和、遂に完成形へ。(飯尾篤史)
  • 元フィジカルコーチが語る日本代表。驚いたのは乾、武藤、そしてヤット!?(豊福晋)

    「日人はサッカーに適した、アスリート向きの人種です」 そう断言するスペイン人がいる。 ハビエル・アギーレが日本代表監督を務めていた頃、フィジカルコーチとして日本代表に帯同したフアン・イリバレンだ。 アギーレの右腕として、オサスナやエスパニョールでフィジカルコーチを務めてきた。現在はアラブ首長国連邦のアルワハダでアギーレと共に働いている。 日本代表のフィジカルコーチに就任する前、イリバレンは日人のフィジカルについての知識はゼロだった。日のクラブに携わったことも、欧州で日人選手と仕事をしたこともなかったからだ。 2014年夏、日に渡った彼は選手を近くで見て、触れ、言葉を交わし、あらゆる種類の測定を行った。彼はまず、日人のフィジカル、その特性を見出そうとした。 遺伝的に突出した爆発的なスピードと持久力。 そこでイリバレンを驚かせたのは、ふたつの数値だった。 「スピードと持久力です。ヨ

    元フィジカルコーチが語る日本代表。驚いたのは乾、武藤、そしてヤット!?(豊福晋)
  • 「ずっとめちゃくちゃ助けられてる」アバーテが本田圭佑に向ける“尊重”。(弓削高志)

    田圭佑にとっては、意趣返しのチャンスだった。 昨秋のナポリ戦こそ、一時田が多くの非難を受けたクラブ批判騒動の発端だった。 4カ月半が過ぎ、不動のレギュラーに返り咲いた田にとって、22日の同カードは昨秋の悔しさを晴らす絶好の機会に他ならなかった。 敵地サン・パオロで、田は攻守に躍動した。同点ゴールのアシストを決め、勝ち点1を奪った。 サッカー界の“10番”の象徴であるマラドーナの聖地で、田は確かに幾ばくかの足跡を刻んだのだ。 前節でユベントスに惜敗して首位から転落したものの、ナポリがリーグきっての危険な相手であることには変わりがなかった。 ユーベが先週金曜のボローニャ戦でまさかのドローに終わったため、首位奪回のチャンスを得たナポリが、血眼で勝ちにくることは容易に想像できた。 細かなパスワークを繋ぐナポリの攻撃は、多彩なパターンを誇っている。彼らの左サイドからの崩しに対峙した田は、

    「ずっとめちゃくちゃ助けられてる」アバーテが本田圭佑に向ける“尊重”。(弓削高志)
  • 鈴木啓太が語りつくした引退と浦和。「だけど、寂しさがあるとすれば……」(寺野典子)

    「浦和の男で始まり、浦和の男で終わります」 2015年11月22日リーグ最終戦。すでに浦和レッズを去ることが決まっていた鈴木啓太は、自身の退団セレモニーで、現役を引退することを発表した。事前に漏れることなく「自分の言葉でサポーターへ伝えたい」という鈴木の決意表明は突然だった。 その後チームはチャンピオンシップ、天皇杯を戦い、鈴木の現役生活は2016年の元日まで伸びることに。そして年が明けた2016年1月10日、改めて引退会見が開かれ、その壇上に座った彼はにこやかな表情で、16年間に及んだ現役時代にピリオドを打った。 ――今日は1月19日なんですが、現在の心境はどのようなものですか? 「『これからやることがたくさんあるな』という感じですね。カレンダーを見たときに、真っ白なんですよ。『24時間すべて自分のペースで過ごせる!』というのが、嬉しいですね。サッカーを始めて以降、そんな風な日常があまり

    鈴木啓太が語りつくした引退と浦和。「だけど、寂しさがあるとすれば……」(寺野典子)
    inumash
    inumash 2016/02/04
    この割り切り方と腹の括り方が啓太だなぁ、と。
  • 韓国相手に達成した最後の“宿題”。「逆転できない」を払拭した3ゴール。(佐藤俊)

    レフリーの笛が鳴り響いた瞬間、ベンチのメンバーが決勝ゴールをあげた浅野拓磨に向かって走り出した。浅野の上に幾重にも人が重なり、選手の笑顔が弾けた。 リオ五輪最終予選決勝、日韓国を3-2で破り見事優勝を果たした。 それは「リオ五輪最終予選」という物語を締め括るのにふさわしい、鮮やかな逆転勝ちだった。 「大会中、チームは1試合勝つごとに成長していった」 遠藤航がそう語るように、チームは最終予選を勝ち抜くための力を1試合ごとにつけていった。 韓国戦に残った「先制された時」という最後の課題。 グループリーグ初戦の北朝鮮戦の勝利で、自分たちのサッカーに対する自信を得た。大会前は五輪出場は難しいと言われ、直前の親善試合でも調子が上がらなかったことで、選手は自分たちの戦い方や力に少なからず不安を抱いていた部分が大きかった。だが初戦の勝利で、不安は自信に変わった。 続くタイ戦とサウジアラビア戦では、選

    韓国相手に達成した最後の“宿題”。「逆転できない」を払拭した3ゴール。(佐藤俊)
  • 公式戦で計測デバイス使用可能に。IT機器がもたらすサッカー革命。(木崎伸也)

    「デバイスには『加速度計』、『ジャイロスコープ』、『磁力計』が内蔵されている。それによってトラッキングカメラでは不可能なデータを得られるようになりました」 斎藤兼(カタパルト社のビジネス開発マネージャー) 今年7月、サッカーの常識を覆すルール変更が、またひとつFIFAからアナウンスされた。 これまでサッカーの公式戦では、選手にGPSなどの「計測デバイス」をつけることは禁止されていたが、IFAB(国際サッカー評議会)の要請により、ついに解禁されることが決まったのだ。 IFABとは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各協会からの代表者1人とFIFAからの代表者4人で構成される、サッカーのルールを決める組織だ。これまでには「ゴールライン・テクノロジー」の導入などがここで認可されてきた。 今年5月のIFABの会合においてGPSデバイスが正式に認められ、それを受けてFIFAは

    公式戦で計測デバイス使用可能に。IT機器がもたらすサッカー革命。(木崎伸也)
  • 香川が一対一の守備でチーム最高!?ポジションチェンジで得た2つの武器。(ミムラユウスケ)

    ドイツで最もエモーショナルだと言われるレヴィアーダービーは、選手の調子やプレーのクオリティを判断するのにふさわしい場だ。 リーグ戦では87回目となるドルトムントとシャルケによるダービーが、11月8日にドルトムントの拠地ジグナル・イドゥナ・パークで行われた。 3日前のELで、ドルトムントのトゥヘル監督は主力選手の一部を休ませていた。しかもプラハで試合をこなしたシャルケとは異なり、ドルトムントはELに続いてホームで試合を戦えた。 ドルトムントに有利な条件は確かにあった。 それでも、3-2というスコア以上に強さを見せ、トゥヘル改革は前に進んでいると感じさせるダービーとなった。 その象徴となったのが、香川真司だった。 序盤のドルトムントは、シャルケの戦い方が普段と少し異なることに戸惑っていた。この日のシャルケの選手たちはハードワークをいとわず、チームとしても連動して守っていた。ドルトムントはボー

    香川が一対一の守備でチーム最高!?ポジションチェンジで得た2つの武器。(ミムラユウスケ)
  • 21世紀の浦和にはいつも啓太がいた。退団の理由、そして残して行くもの。(轡田哲朗)

    今、浦和レッズの歴史を最も知る男の決断だった。10月20日、鈴木啓太は自身のブログで、今季限りで浦和を離れることを決意したと発表した。2000年に入団すると、翌年から背番号を13に変更してレギュラーポジションを獲得。21世紀の浦和レッズの歴史は、そのまま“13番・鈴木啓太”の歴史とリンクすると言っても過言ではない。 彼ほど、苗字よりも名前で愛されてきたサッカー選手はなかなかいない。選手たちも、サポーターも、愛情をこめて「啓太」と呼んできた。 啓太と浦和の歴史をたどっていけば、それだけで一晩以上かかってしまうだろう。「緊張しましたよ」と語る'00年天皇杯でのデビューから、浦和の初タイトルとなった'03年のナビスコカップ。セカンドステージを制した'04年に、リーグ初優勝の'06年、アジアチャンピオンズリーグ制覇の'07年といったタイトルを、次々に獲得した輝かしい歴史がある。 一方で、シーズン中

    21世紀の浦和にはいつも啓太がいた。退団の理由、そして残して行くもの。(轡田哲朗)
    inumash
    inumash 2015/11/05
    最後にまた浦和でタイトルとらせてあげたいなぁ。
  • 驚愕したガンバの新スタジアム。募金140億円で作った“手づくり感”。(二宮寿朗)

    大阪・万博記念公園スポーツ広場内、ガンバ大阪のクラブハウス真横に噂の「市立吹田サッカースタジアム」はある。 10月10日に竣工式を終えたばかりで、筆者が訪れたこの日もどこかの視察団が訪れていた。 噂。 関西に住む馴染みの記者仲間から聞いていた。 「サッカーを観るなら最適やと思うで」「プレミアリーグのスタジアムみたいですよ」 まるで彼らの持ち物かのように自慢していたが、実際に目にしてみて「うわーっ」と思わず声を挙げてしまう自分がいた。 タッチラインまで7m、高低差は150cmしかない。 4万人収容のサッカー専用スタジアム。 何が驚いたかって、とにかく観客席からピッチまでが近い。 距離はタッチラインまで7m、ゴールラインまで10m。それも観客席の最前列からピッチまでの高低差は150cmしかない。プレミアにも引けを取らないほど、プレーヤーに近い目線で試合を楽しむことができる。選手たちの声も聞こえ

    驚愕したガンバの新スタジアム。募金140億円で作った“手づくり感”。(二宮寿朗)
    inumash
    inumash 2015/10/30
    id:amematarou 新スタ効果で(成績低迷してても)観客数が1.5倍になったジェフの例もありますし、ここは代表戦の開催基準も満たしてるのでその分の収益も見込んでると思います。
  • 宇佐美貴史を成長させる2人の監督。“お子ちゃま”発言から4日後の意地。(二宮寿朗)

    長谷川健太監督も、きっと目を細めたはずである。 オマーン・マスカットで行なわれたロシアW杯アジア2次予選のシリア戦。1-0で迎えた後半21分、宇佐美貴史は交代の一番手としてピッチに入っていった。 その直後だった。日のCKからカウンターを受け、敵陣からスピードに乗ったドリブルで攻め上がってくる相手に対して宇佐美がピッタリとマークしていく。最後はスライディングで、ボールをタッチラインの外に追いやった。 途中出場のフレッシュな選手がやるべき当然のプレーとはいえ、宇佐美の投入によって日はもう一段階、ギアが入った感じがした。 いい守備は、いい攻撃につながっていく。 宇佐美は香川真司への浮き球のパスで2点目を引き出し、3点目は田圭佑のラストパスを受けて自ら落ち着いて決めた。疲労の色を見せながらもあきらめないシリアに反撃を許さなかったのは、宇佐美の働きが大きかった。 4日前、宇佐美に向けられた“お

    宇佐美貴史を成長させる2人の監督。“お子ちゃま”発言から4日後の意地。(二宮寿朗)
  • 試合前のメディアの心配もどこへやら。ハリルJがシリア戦で見せた「柔軟性」。(戸塚啓)

    日本代表に一番不安を感じるのは、いつだって日メディアのようだ。 10月8日にオマーンで行われたシリア戦を、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日は3-0で快勝した。ロシアW杯2次予選は全5チームが日程の半分に当たる4試合を終え、日は3勝1分けの勝点10で首位に躍り出た。 ここまで3戦全勝のシリアは、政情不安を発奮材料としている。 シリアは9月末から開催地のマスカットでキャンプをしており、気候への適応を含めても日にとってはアウェイゲームとなる。 さらに加えて、日海外組のなかには所属クラブで十分に出場機会を得られていない選手がいる──推測込みの材料が折り重なり、シリア戦を前にした報道は危機感を煽るものが多かった気がする。「今年一番難しい試合」というハリルホジッチ監督のコメントも、そうした報道を加速させた。 他ならぬ僕自身も、テストマッチなしでいきなりW杯予選に臨むことに対して、少な

    試合前のメディアの心配もどこへやら。ハリルJがシリア戦で見せた「柔軟性」。(戸塚啓)
    inumash
    inumash 2015/10/09
    でも前半CBからボランチのパスコース消された上2列目にマンマーク気味につかれた時にビルドアップの工夫がまるでなかったのは残念だった。ボランチを1枚おろすとかしてたら前半ももっと楽だったよなーと。
  • 「最初の10分間で勝利を確信した」岩渕GMが分析、南ア戦の歴史的勝利。(岩渕健輔)

    エディー・ジョーンズの「Japan Way」には、原辰徳(野球)、眞鍋政義(バレー)、アルベルト・ザッケローニ(サッカー)らから吸収したノウハウも生きている。 こんにちは。日ラグビー協会、代表GMの岩渕健輔です。 すでにご承知の通り、日本代表はW杯イングランド大会の初戦で、優勝候補の一角である南アフリカに34対32で勝利を収めました。選手の健闘もさりながら、この勝利はファンの皆さんのサポートがなければ、決して実現しなかったものです。まずはこの場をお借りして、皆さんに心から御礼を申し上げたいと思います。当に有り難うございました。 今回の勝利は、個人的にも非常に感慨深いものがありました。ホイッスルが鳴った瞬間には、日ラグビーを支えてくださったファンの方々、諸先輩方、そして4年前にGMになってから今日に至るまでの様々な出来事が、走馬灯のように思い出されました。かつての日は、W杯で1勝しか

    「最初の10分間で勝利を確信した」岩渕GMが分析、南ア戦の歴史的勝利。(岩渕健輔)
  • 武藤嘉紀が早くもホットライン完成!ブンデス初得点にいたる3つの要素。(ミムラユウスケ)

    監督、チームメイト、サポーター、そしてメディアの全てから歓待を受けている武藤嘉紀。この2ゴールはそのステップをさらに加速させることだろう。 花が開くまでにはいくつもの要素が必要であるように、1人のサッカー選手の取り組みが1日にして成し遂げられることなどありえない。 だから、8月29日にマインツの武藤嘉紀のプレーが衝撃と賞賛をもって受け入れられることになったのも、運に左右されたわけでもなければ、この試合の直前に特別な何かがあったからでもないのだ。 ハノーファーとの試合にセンターフォワードとして出場した武藤は前半16分、DFラインの裏に飛び出して初ゴールを決めた。その13分後には、自らの突破がきっかけとなって得たCKから、この試合2点目をマーク。後半には相手のセンターバックに強烈なプレッシャーをかけ、パスミスを誘発させた。そのパスをマリがカットして、そのままドリブルで相手陣内を切り裂き、ゴール

    武藤嘉紀が早くもホットライン完成!ブンデス初得点にいたる3つの要素。(ミムラユウスケ)
  • A代表経験で加速する遠藤航の成長。思い出された“先代”遠藤の言葉。(佐藤俊)

    遠藤航がタフさと意識の高さを見せてくれた。 東アジア杯から10日に帰国し、翌日チーム練習に元気に参加、フルメニューを消化した。12日の清水戦にスタメンフル出場を果たしてチームの勝利に貢献し、16日の浦和戦もスタメン出場を果たしている。 日程的に一番キツいと思われた清水戦だったが、遠藤は「日は涼しいし、グラウンドがよくて良かった」と疲れをまったく見せず、連戦の疲労の心配などどこ吹く風。 遠藤の連戦の強さは以前からだ。3月に行なわれたU-22リオ五輪1次予選でもマレーシアの高温多湿の中、中1日で全3試合に出場した。無尽蔵のスタミナと体の強さが遠藤のストロングポイントになっているが、ここに至るまでに、自分の体を見つめ直すキッカケが2年前にあった。 2013年2月J1に昇格したシーズン、遠藤は肉離れを起こして長期離脱を余儀なくされた。7月に復帰したが、11月にはまたケガで離脱し、チームはJ2に降

    A代表経験で加速する遠藤航の成長。思い出された“先代”遠藤の言葉。(佐藤俊)
  • “浦和育ち”山田直輝の大きな転機。湘南で思い出した、輝くための原点。(轡田哲朗)

    将来を嘱望された山田直輝も気づけば25歳になった。しかし彼が、浦和に、そして代表に復帰することを諦めているはずはない。 試合を終えた山田直輝がミックスゾーンに姿を現すと、報道陣が呼びかける。普段から浦和を取材している記者が多い場所へ、笑顔を浮かべながら「懐かしい顔がいますね」と歩み寄ってきた。 8月16日の浦和レッズvs.湘南ベルマーレの一戦、山田にとって人生で初めて埼玉スタジアムを「アウェー」として戦った。スタジアムに到着すると、慣れ親しんだホーム側のロッカールームではなく、アウェーチームが使用する部屋へ。 「初めてアウェーのロッカールームに入って、向きが全部逆で、変な感じはしましたね。アウェーで埼スタに来たんだなという感じでした」と、ここがホームスタジアムでないことを実感したという。 試合前、スタジアムでは両チームの選手紹介が行われる。浦和のホームゲームでは、先にアウェーチームの紹介を

    “浦和育ち”山田直輝の大きな転機。湘南で思い出した、輝くための原点。(轡田哲朗)
  • ピッチの「内外」で信頼される男。“宴会部長”槙野智章の偉業の数々。(二宮寿朗)

    代表でも吉田麻也とCBコンビを組んでスタメンに名を連ねる試合が増えた槙野智章。キャラクターの印象が先行しがちだが、今季の浦和の堅守は槙野の守備力によるところも大きい。 誰が呼んだか、宴会部長。 槙野智章はピッチ内にとどまらず、ピッチ外でもヴァイッド・ハリルホジッチ監督から信頼を得ているようだ。なにせ、選手のバースデーイベントになると「君に時間を与えよう」とわざわざ“MC”に指名されるというぐらいだから。 日本代表には合宿の最中、誕生日の選手がいれば全員で祝福するというならわしがある。ケーキが用意されたり誰かが一発芸をやったりと、合宿中の日本代表にとって、貴重な息抜きの時間となっている。 誕生日の田に向かって「俺たちは何ジャパンだ?」。 あれはロシアW杯アジア地区2次予選シンガポール戦に向けた合宿中の6月13日夕後。29歳の誕生日を迎えた田圭佑を祝う会が催された。“槙野部長”は、ここで

    ピッチの「内外」で信頼される男。“宴会部長”槙野智章の偉業の数々。(二宮寿朗)
  • ドイツのW杯優勝を支えた日本人。「日本に『チーム・トウキョウ』を」(木崎伸也)

    6月9日、ドイツアメリカの親善試合が行なわれる前日。ケルンの五つ星ホテルのパーティールームに、W杯優勝トロフィーを抱えたヨアヒム・レ-ブ監督が入ってきた。 その後ろにはGKコーチのアンドレアス・ケプケ、ブラジルW杯後にコーチに就任したトーマス・シュナイダー、そしてマネージャーのオリバー・ビアホフが続いている。ドイツ代表のトップがそろい踏みだ。部屋で待っていたのは、ブラジルW杯においてドイツ代表の分析を支えた約40人の学生たち。通称『チーム・ケルン』のメンバーだ。 約1年半前、レーブ監督は彼らに対してビデオメッセージでこう宣言していた。 「ブラジルW杯で優勝できたら、君たちに直接お礼を伝えに行くことを約束しよう」 その公約がついに果たされる日が来たのだ。 『チーム・ケルン』の唯一の日人メンバー、浜野裕樹は、沸き起こる拍手の中「やっと会えた」という不思議な感慨に浸っていた――。 浜野が『チ

    ドイツのW杯優勝を支えた日本人。「日本に『チーム・トウキョウ』を」(木崎伸也)
  • 宿敵アメリカに完敗も悔いは無し。なでしこは最後まで“らしかった”。(栗原正夫)

    16分で4点差、観る者の多くが諦めた試合を最後まで諦めなかったのはピッチ上の選手達だった。二大会連続決勝進出は、偉業と呼ぶに十分な結果と言えるだろう。 カナダ女子サッカーW杯は現地時間5日に決勝が行われ、日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク4位)は惜しくも2-5とアメリカ(同2位)に敗れ、連覇達成は夢と消えた。 開始3分、最初のCKから最も警戒していたC・ロイドに先制弾を許すと、16分までにロイドにハットトリックを決められるなど4失点。27分には大儀見優季のゴールで1点を返し、52分には宮間あやのFKに途中出場の澤穂希が競り合い相手のオウンゴールを誘い一時は2点差に詰め寄ったが、最後はT・ヒースに再びリードを広げられる5点目のゴールを決められ万事休した。 グループリーグから準決勝までの6試合をすべて1点差で勝ち上がってきたなでしこジャパンに対し、アメリカは第2戦以降の5試合を無失点

    宿敵アメリカに完敗も悔いは無し。なでしこは最後まで“らしかった”。(栗原正夫)
    inumash
    inumash 2015/07/06
    最初の失点は日本がマンマーク気味に守ること、高さを意識して早めに身体を当てに来ることを見越した上で狙ってきた形。残念なのは浮足立ってしまったことだなぁ。今大会ではじめて先制されたことの影響が出たのかも