2011年は、ITインフラを支えるサーバー、ストレージなどのハードウェアが共通プラットフォーム化される方向が見られた。開発コストの削減というベンダー側の事情のほか、クラウドや仮想化の進展により、ハードウェアの個性が重要視されなくなったという事情もあるようだ。 サーバーとストレージの垣根がなくなりつつある 2011年の2月にNECが事業説明会で発表したのが、今まで別々だったサーバー、ストレージ、PBX、ATMなどのハードウェアを共通化していく、「コモン・プラットフォーム戦略」である。専用設計されていた各種製品のハードウェアをサーバーベースに共通化することで、開発・生産・保守コストを下げ、製品投入まで迅速に行なおうというものだ。 また、日本ヒューレット・パッカードは、サーバーとストレージを統合した「新共通プラットフォーム」を採用した製品を12月に投入した。もともと同社は、x86サーバーベースの