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ブックマーク / nofrills.seesaa.net (6)

  • イギリスがおかしい。

    「人民(国民)の敵」――デイリー・メイルの一面にそんな文言がどかーんと出ている。 誰かの発言の引用ではない。ジョークを意図したものでもない。 そして、その文言を添えられて顔写真を「さらされて」いるのは、スパイだとか政府の金を横領した人物だとかではなく、「仕事中」の服装をした判事である。 最初にこの画像を見たときは、「デイリー・メイルのこういう一面はまだですか」という主旨の風刺作品だろうと思った。しかし、ほんの10秒ほどで、風刺作品ではなく物だということが確認できた。BBCで毎日「今日の新聞一面」を淡々とフィードする記者のアカウント(「事件記者」めいた「電話で真顔」のアバターの由来は、おそらく電話中の首相の真顔である)が、これを淡々とフィードしているのが確認できたからだ。 「法の統治」という大原則を、デイリー・メイルのような歴史ある報道機関が知らないはずはない。しかしそれでも、高等法院の判

    イギリスがおかしい。
  • 「嘘を嘘と……」ということについて (2) 、あるいは「デマ」(「シリアのニュース」に注意)

    さて、先ほど追記した件の続きだ。 2012年02月05日 「嘘を嘘と……」ということについて。 http://nofrills.seesaa.net/article/250539423.html 5日のこのエントリに、トラバいただいたはてなダイアリの「国家鮟鱇」さんの追加のご報告と、そこからの調べ物を付け加えて先ほどアップロードしたのだが、この件、まだ派生している。 とにかくまずは前のエントリを見ていただきたいのだが、リンクがクリックされると期待することは私はやめてしまっているので一応説明すると、「ガザで、イスラエルの砲撃で死亡したきょうだいの血を掃除する幼い男の子」というようなキャプションがつけられて、TumblrやBloggerで出回っている写真について調べてみたら、実は「ガザ」ではなく「ラマラ」(西岸地区、ガザ地区とは行き来できない)で撮影された写真で、子供が掃除している血は「砲撃で

    「嘘を嘘と……」ということについて (2) 、あるいは「デマ」(「シリアのニュース」に注意)
  • 「アラブの春」に当てられるさまざまな光

    Egyptian army officer's diary of military life in a revolution http://www.guardian.co.uk/world/2011/dec/28/egyptian-military-officers-diary Despite the crucial role played by the military in Egypt's upheaval, little is ever heard from those at the heart of the armed forces: the ordinary, mid-ranking personnel whose loyalty to the military, or lack of it, could yet determine the outcome of the revo

    「アラブの春」に当てられるさまざまな光
  • いわゆる「アラブの春」の始まりから丸一年になろうというときに、「抗議する人々」の話題

    2010年12月17日、チュニジアのシディブジドという町で、警察に商売道具を没収された露天商のモハメド・ブアジジさんが、警察署の前で自らの身体に火を放った。今週土曜日で、それからちょうど1年になる。 個人的に「今年の人」はマーティン・マクギネスなのだが(<お笑い大統領選挙)、「今年存在を知って、強く印象付けられた人」の1人であるジャーナリストのエイマン・モハルディーン(元アルジャジーラ・イングリッシュ、現NBC)のレポートで私が最初に見たのは、ブアジジさんが息を引き取り、ベンアリ大統領が国外に逃亡したあとのこの現地からの報告だった(これを見たときはまだ、彼の名前など把握してもいない)。YTへのアップロード日は1月19日となっている。 続いて、これも見た。農業がさかんな地域だと説明されているシディブジドの人たちは、首都チュニスの人たちとは全然雰囲気が違う。 チュニジアからこれらの報告をしたエ

    いわゆる「アラブの春」の始まりから丸一年になろうというときに、「抗議する人々」の話題
  • エジプトと日本語、そして『広場よ』の多言語化プロジェクト #egyjp

    Twitterのハッシュタグ、#egyjpは、「日語話者のためのエジプトに関する情報」の共有を目的として、タハリール広場でのデモが始まって数日後、最初の「ひどい暴力」があった翌日の1月29日に、Twitterの日語ユーザーの間で提唱され、決められた。 このタグを使うと想定される「日語話者」は「日人」や「日語を母語・第一言語とする者」に限らない――頭ではわかっててもなかなか実感を伴うことは難しいが、実際に、日語を外国語として学んだ何人かが、エジプトから日語で書き込んでくれている。1日の午後に書き込まれた下記のメッセージも、そういった「日語は外国語」という人のものだ。 ツイートにあるURLをクリックすると、Lang-8のasuma0さんのページに飛ぶ。11月の後半に、またひどい暴力事態となったことについて、asuma0さんは次のように説明している。 また混乱した状態に戻ったこと

    エジプトと日本語、そして『広場よ』の多言語化プロジェクト #egyjp
  • ウィキリークスの終わり (2)

    さて、続き。前のエントリは: http://nofrills.seesaa.net/article/224175599.html 題に入る前に、「無修正のデータ」とはどのようなものかについて、一応説明しておこう。日語圏では、「匿名のはずのウィキリークス情報源がダダ洩れの疑い」とかいうひどく粗雑な誤解――@mametanukiさんいわく「イタコ訳」w――があるのだが、今回「ダダ洩れ」になっているのはWLの情報源、WLにタレこんだ人ではなく、漏洩した文書に記載されている人名だ。(未成年による犯罪の捜査資料が週刊誌に漏洩したとして、それを週刊誌に持ち込んだ人物の名前がばれたのではなく、その資料に掲載されている実行犯の未成年者の名前がばれてしまった状態。) これまで公開されてきたCablegateの文書は、それ自体は米国務省の外交公電だが、そこに記載されている固有名詞で、あまりに広く一般公開さ

    ウィキリークスの終わり (2)
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