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本と後で読むに関するiruremeのブックマーク (334)

  • コラム別に読む : 津島佑子の世界 中沢けいさんが選ぶ本 - 中沢けい(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■抒情、果敢に切り開いた作家 二月に亡くなった津島佑子は、女性の産む性を主題とした作品で出発した作家であった。そこでは婚姻という社会制度は拒否もしくは回避される。『山を走る女』は産む性である女性とその子どもを描いてきた作品の中でも、集大成というべきものだ。 都会の園芸店に勤めながら、幼い子どもを育てる女のイメージのもとは山姥(やまんば)だ。足柄山の奥で金太郎をひとり育てた山姥のイメージが都会の園芸店に置き換えられている。作中では保育園の保育日誌が多用され、女親と子どもの間に流れる豊かな時間が提示される。やがてそこに男という存在が登場する。男であって父親ではない。子がいる女も、そこでは母親ではなく女である。 婚姻という社会制度の外側で子を持つというテーマは一九七〇年代後半、世界的な関心事であった。看護婦が戦争で脳に障害を負った男によって子どもを持つというジョン・アーヴィングの『ガープの世界』

    コラム別に読む : 津島佑子の世界 中沢けいさんが選ぶ本 - 中沢けい(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • Amazon.co.jp: これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(上): ナオミ・クライン (著), 幾島幸子 (翻訳), 荒井雅子 (翻訳): 本

    Amazon.co.jp: これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(上): ナオミ・クライン (著), 幾島幸子 (翻訳), 荒井雅子 (翻訳): 本
  • アナキスト民俗学 尊皇の官僚・柳田国男 書評|絓 秀実(筑摩書房 )|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    絓氏は「はじめに」において、書の目的を「従来形成されてきた「国民的」知識人としての柳田を覆そうとする試みである」と述べると同時に、「ただし、書の論述は、きわめてオーソドックスなものと信じる」と書く。アカデミズムを挑発しつつ対話の態度を放棄しない非常にカ氏らしい言葉である。 書の主要なテーマは、柳田国男が生涯を通じてクロポトキン主義者だったという「発見」を軸にして、柳田のテクストを再読し、柳田についての従来からの様々な神話的言説を批判するというものである。しかしクロポトキン主義者だったことがどうして「国民的」知識人としての柳田像を覆すことになるのか。このことを理解するには、幾つもの補助線を引く必要がある。絓氏が暗黙の前提としているジャーナリスティックな文脈を理解できている自信はないが、私が考えるに、そこには冷戦後の日リベラルな言説空間におけるアナーキズム的文脈の忘却・排除に対する批

    アナキスト民俗学 尊皇の官僚・柳田国男 書評|絓 秀実(筑摩書房 )|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
  • 文学理論講義 新しいスタンダード - チャート式批評入門ブックガイド - シミルボン

    文学理論講義 新しいスタンダード / 高橋 和久/Barry Peter/ピーター バリー についてのレビュー。批評を読みはじめようと思ったとき、個々の批評家による著作を逐一読んでいくのは正攻法だが、それだけでは批評の現況を総体的に捉えることは難しい。だが、一方で網羅的な視野を与えてくれる「批評の入門書」の数はそう多くない。今回は、批評の状況を手っ取り早く理解し、見取り図を与えてくれるような(ショートカット式)批評入門ブックガイドをお送りしたい。 まず最初の一冊としてお勧めしたいのが、ピーター・バリー著『

    文学理論講義 新しいスタンダード - チャート式批評入門ブックガイド - シミルボン
  • 大陸哲学と分析哲学のハイブリッドを試みたいひと向けおすすめ6冊

    大陸哲学か分析哲学かという「あれかこれか」の二者択一を超えて思考するために、両陣営のコミュニケーションの糸口となるであろう重要書6冊を紹介します。 著者 サイモン クリッチリー 出版日 2004-06-08 著者クリッチリーはイギリスの哲学者で、専門はデリダやレヴィナスを中心とした大陸哲学全般、米ニューヨーク・タイムズ紙でコラムを執筆しておりそちらでも有名です。 『ヨーロッパ大陸の哲学』というタイトルが示す通り、クリッチリーが書で語りかけている読者は基的に、分析哲学が主流であるイギリスおよびアメリカの読者です。そのため書では大陸哲学とは何かということが、常に分析哲学との関係を念頭において論じられることとなります。 たとえば書の第六章「誤解のケーススタディ」は、論理実証主義者カルナップによる形而上学者ハイデガーへの痛烈な批判の検討にまるごと割かれています。他の章でも断片的にですが、分

    大陸哲学と分析哲学のハイブリッドを試みたいひと向けおすすめ6冊
  • 紙面掲載した書評をご紹介「図書新聞」の書評コーナー│オンライン書店e-hon

    いつも心に革命を ――われわれは「未開人」である 鼎談:森元斎 栗原康 マニュエル・ヤン ■森元斎著『アナキズム入門』(ちくま新書)が出版された。ありそうで(久しく)なかったユニークなだ。著者の森氏と、栗原康氏、マニュエル・ヤン氏による、書をめぐるトークイベントが開催された。稿はその採録である。(3月5日、東京・新宿イレギュラー・リズム・アサイラムにて。須藤巧・紙編集) ■アナキズムの精神とは何か 森 自己紹介から始めたいと思います。高校、大学と音楽をやっていました。そんな折、書の冒頭に書いたように、ハキム・ベイの『T.A.Z』(インパクト出版会)やセックス・ピストルズに高校生のとき出会いました。また、二〇〇〇年代初頭当時、カルチュラル・スタディーズが流行っていました。「STUDIO VOICE」という雑誌があって、面白いことが書いてある。人名を見ると、酒井隆史、平井玄、東琢磨、

  • おばけが「茂み」を支配するマジックリアリズムで描くアフリカ『THIS IS WHAT HATRED DID』クリスティーナ・デ・ミデル

  • 多発するキャンパス・レイプ 「レイプの首都」と呼ばれたアメリカの大学街で起きた普遍的な性暴力を巡る問題 - wezzy|ウェジー

    2016.12.17 多発するキャンパス・レイプ 「レイプの首都」と呼ばれたアメリカの大学街で起きた普遍的な性暴力を巡る問題 モンタナ州第二の都市、人口7万人の街ミズーラ。ここにあるモンタナ大学のアメリカン・フットボール(アメフト)チームの選手らが引き起こした複数のレイプ事件が地元紙に報道され、大学はレイプ・スキャンダルで大騒ぎとなった。2012年には、数十件のレイプ事件対応に不手際があったという疑いで米司法局による、モンタナ大学、ミズーラ市警やミズーラ郡検事局への捜査が入ったことで、より大きな注目を集め、ミズーラは「レイプの首都」などと呼ばれるようにもなった。 9月に翻訳出版された『ミズーラ』(亜紀書房)は、ミズーラで起きたレイプ事件の被害者、関係者、裁判の展開から見えてくる、アメリカにおけるレイプ神話や対応する大学、警察、司法の問題を、ベストセラー作家のジョン・クラカワーが詳細かつ丹念

    多発するキャンパス・レイプ 「レイプの首都」と呼ばれたアメリカの大学街で起きた普遍的な性暴力を巡る問題 - wezzy|ウェジー
  • 数学と数学論のあいだ『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』

    数学の良いところは、待っていてくれること。 もう授業も受験もないので、時間制限は残りのライフのみ。時代の風に翻弄される政治経済歴史と違い、「新しい=良い」教に染まった物理化学生物と異なり、好きなときにやり直せるのが嬉しい。前回のセーブポイントから始められ、学んだだけ進められるのも数学の良いところ。 そして、前回攻略できなかった、ゲーデルの不完全性定理に再挑戦する。8年ぶりの再再読だが、「数式と少女のときめき」は健在で、読み物としても入門書としても抜群に面白い。さらに「数学に苦労していたわたしの高校時代」と「『数学ガール』に没頭していた8年前」を重ね、二重の意味で懐かしい。 全10章に分かれ、最終章(ゲーデルの不完全性定理)に取り組むための伏線が張り巡らされている。嘘つき者のクイズに始まり、ペアノの公理やラッセルのパラドクス、そしてイプシロン・デルタと対角線論法で「数学数学する」準備をする

    数学と数学論のあいだ『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』
  • 終る世界のエクリチュール | コミュニケーションギャラリー ふげん社

    教育実習の最終日、受け持ちクラスだった一年二組では「土佐日記」の授業がきりのいいところで終わったので、担任の先生の粋な計らいでその一コマは生徒たちから自由に質問を受け付ける時間になった。最初のうちはいちおう真面目な顔で進路のことや勉強のことなど質問していた生徒たちも、先生が何かの用事で席を外したのを見計らって「彼女はいるんですか」とか「同期実習生の××先生と○○先生だとどっちが美人だと思いますか」とか(僕以外の実習生は女子ばかりだった)、羽目を外した質問も飛び出すようになった。そうした質問を苦笑いしながら適当に受け流しているうち、こんな声が上がった。 「今日で世界が終るとしたら、吉田先生はどうしますか?」 背筋がぞくっとした。不意打ちだった。いまは2011年の10月、ここは福島県立福島高校。僕が通っていた校舎は半分が震災の影響で立ち入り禁止になり、この教室があるのは夏休み中に急造されたプレ

    終る世界のエクリチュール | コミュニケーションギャラリー ふげん社
    irureme
    irureme 2017/05/02
    野坂昭如『「終戦日記」を読む』
  • R-style

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  • それでも読みたいあなたのためのジャック・デリダ入門の6冊

    ジャック・デリダという哲学者には、西尾維新の小説に出てくるキャラクター「戯言遣い」のイメージが、いかにもぴったりと当てはまるように思えます。 実際、デリダの文体は詩的な凝集感よりは、散文的(=小説的)な拡散感を強く感じさせます。小説を読むようにデリダを読むこともおそらく十分に可能でしょう。そんなわけで、デリダ的テクストの快楽に入門するための6冊を紹介します。 読みづらさの果てのどんでん返しを求めて 著者 ジャック デリダ 出版日 2013-12-24 1967年に原著が刊行されたこの論文集は、デリダの初期の仕事を幅広くまとめたもので、彼の哲学の根幹にかかわるキーワード群(エクリチュール、差異、痕跡など)がすでにはっきりと姿を見せている点でも、やはり最初に読むべき一冊であると言えるでしょう。もっともかなりの大著なので、いきなり通読しようとするのではなく興味を惹かれた論文からつまみい的に読ん

    それでも読みたいあなたのためのジャック・デリダ入門の6冊
  • Mitsuyoshi Numano

    (以下非常に長い文章です。予め警告させていただきます。)...

    Mitsuyoshi Numano
  • 【特集】チェコ文学のすすめ 選書:阿部賢一さん | MONTAG BOOKSELLERS モンターグ・ブックセラーズ

    阿部賢一さんをゲストにお迎えしたトークイベントの際に配布した小冊子『森のなか 特別号』の内容をWEB上で公開いたします。 ◆チェコ(ボヘミア)文学◆ 『約束』(河出書房新社) イジー・クラトフヴィル:著 阿部賢一:翻訳 【内容紹介】 ナチの命で鉤十字型邸宅を建て、戦後、秘密警察に追われる建築家。妹を失い、犯人を監禁する地下街を造る。衝撃のチェコ・ノワール! 【阿部賢一さんコメント】 「そう、暗い傷のことから始めよう」という主人公の声に導かれるように、建築家の暗い過去、そして都市ブルノの暗い歴史が次々と披露される。そこに広がっていたのは、あまりにもグロテスクで、あまりにもブラックな世界だった。ちなみに、ブルノの中心部で巨大な地下納骨堂が発見されたことが作執筆の契機になっている模様。 『もうひとつの街』(河出書房新社) ミハル・アイヴァス:著 阿部賢一:翻訳 【内容紹介】 見知らぬ文字で書か

    【特集】チェコ文学のすすめ 選書:阿部賢一さん | MONTAG BOOKSELLERS モンターグ・ブックセラーズ
  • Amazon.co.jp: 名誉と恍惚: 松浦寿輝: 本

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  • 書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ

    書き物をしていて煮詰まっているという人には、いつもする話があるから、今日はそれを紹介しよう。 レヴィ=ストロースはこんな風に書く。 「私のなかには画家と細工師がおり、たがいに仕事を引き継ぐのです。 カンバスに向うまえにデッサンをする画家のように最初の段階では、まず書物全体の草稿をざっと書くことからはじめます。 そのさい自分に課する唯一の規律は決して中断しないことです。 同じことを繰り返したり、中途半端な文章があったり、なんの意味もない文章がまじっていたりしてもかまいません。 大事なのはただひとつ、とにかくひとつの原稿を産み出すこと。 もしかしたらそれは化物のようなものかもしれませんが、とにかく終わりまで書かれていることが大切なのです。 そうしておいてはじめて私は執筆にとりかかることができます。そしてそれは一種の細工に近い作業なのです。 事実、問題は不出来な文章をきちんと書き直すことではなく

    書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ
  • 紀伊國屋書店 イベント案内

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  • 哲学に関する情報 第二次世界大戦と哲学者

    ヒトラーが政権掌握した1933年から第二次世界大戦が終わった1945年までの各年の、世界での出来事と哲学者の第二次世界大戦時のエピソードをまとめてみました。 表紙画像はAmazonにリンクしています。

  • ハーヴェイ『都市と社会的不平等』 | 転点notes

  • 若手批評家が選ぶ「人間をダメにする」哲学書6冊

    「人間をダメにする」ようなある種の魅力が、すなわち世俗的な意味では何の役にも立ちそうにない思弁へとひとを強制的に向かわせるような目に見えない「力」が、西洋哲学の古典と言われるような書物にはほぼ例外なく備わっています。ひとはゲームにハマるように、哲学にハマることが可能である。そのような可能性を読者に向けて開くため、「人間をダメにする」哲学書6冊をここに紹介します。 著者 マルティン ハイデッガー 出版日 「存在するものはどうして存在しているのか」とか「どうして何も存在しないのではなく、何かが存在しているのか」。 こういった問いは、誰しも漠然と心のうちに抱いたことがあるでしょう。しかし多くの人は、そういう問いを人前で公然と述べることに躊躇します。なぜでしょうか。そういうことを公の場で言ってしまうひとは「子ども」だとみなされるということを、みなよく知っているからです。 ところが、20世紀を代表す

    若手批評家が選ぶ「人間をダメにする」哲学書6冊