トップページ > B.J.インタビュー > vol.4 著書刊行100冊突破記念!!『濃縮四方田』 ザ・ベリーベスト・オブ・四方田犬彦 今年2月、『濃縮四方田』という未曾有の本が刊行された。同じ作者による、数えて100冊目の著作というだけでも滅多にない出来事だが、この100冊目、これまでの99冊すべてから抜粋し、著者自ら注釈を施したという「グレイテスト・ヒッツ」なのである。著者と併走してきた四方田ファンのみならず、古書店でも80年代の本がなかなか入手できない若い世代の読者にとって、この本の刊行は画期的な事件である。 著者の四方田犬彦さんにインタビューを試みた。 本は消えていく、消えてしまうと書いたものは記憶に残らない ――(以下、北條一浩) 『濃縮四方田』を刊行するにあたって、これまでの全著作から抜粋し、注釈を施すということが行なわれたわけですが、抜粋にあたっての基準があったのかどうか、お