日本水泳連盟は20日に開いた委員長会議で、競泳日本代表に茶髪、ピアス、華美なネイルアートを禁止する選手規範を明文化する方針を打ち出した。来月の日本水連評議員会に報告され、来年4月から施行する方針。 8月に急逝した古橋広之進名誉会長は生前「競技力向上を目指すべき選手が華美に走るのはいかがなものか」と茶髪やピアスに不快感を示していた。日本水連は5月に代表選手に改めて指導したが、明文化は初めて。背景には相次ぐ大学スポーツの不祥事もあり、「5年以下の(選手)登録停止」などの処罰規定も設ける。 泉正文専務理事は「米国やオーストラリアにも同様の規範がある」と説明。ただし「水泳選手はプールの塩素で毛髪が茶色くなる」として、運用には幅を持たせることになりそうだ。【飯山太郎】