アメリカの“ハイテク企業の聖地”ともいえるシリコンバレーでエンジニアとして働く酒井潤氏。彼はもともと、大学日本代表に選出されるほどサッカー一筋の人生を歩んできた。何が酒井氏の人生を変えたのか。日米の働き方の違いとは。時代の最先端を走るエンジニアが語る。 取材・構成:中﨑史菜 ※本稿は『Voice』5月号、酒井潤氏の「なぜシリコンバレーで働くのか(上)」を一部抜粋、編集したものです。 「IPOホッパーの存在」 シリコンバレーには、グーグルやアップル、フェイスブックといったネームバリューのある企業が軒を連ねており、そのような企業への転職はとても華やかに思えます。 しかし、シリコンバレーには、企業が上場(IPO)する前に情報をキャッチして転職する「ジョブホッパー」が多くいます。「IPOホッパー」と呼んでもいいかもしれません。所属する企業が上場すれば大金が手に入るため、IPOのプレ情報が入ると、転