お米大国・日本では、いわゆる“ゴハンのお供”が食文化の一つとして発展してきた。なかでも、ゴハンにふりかけるだけの“ふりかけ”は、その究極系。味気ないゴハンが、瞬く間にご馳走へと変化する。 そして、このふりかけ、最近はアメリカでも「Furikake」として人気だという。しかし、お米を主食としないアメリカで、なぜ、ふりかけが流行っているのだろうか? このブームの火付け役であり「ゆかり」で有名な三島食品の佐伯俊彦氏に、話を聞いてみた。 「ブームとまで呼べるかはわかりませんが」と前置きをしつつも、「ハワイでは、ふりかけが定着しています。私たちが販促活動を続けた結果だとすれば、嬉しいですね」と佐伯氏は謙虚に語る。 「ふりかけは、スパイスや万能調味料として使われています。ポップコーンにふりかけとあられを混ぜた『ハリケーンポップコーン』は有名ですし、鮭にふりかけをかけた『ふりかけサーモン』も定番の料理に