「美術館よ、お前も〈映え〉と〈女子〉に走るのか?」 やっぱり来たね、この話題。 何人かから、どう考えるか質問を受けた。講義の内容と直接関係はないけど、答えておきましょう。 話題を知らない人のために。これは美術館連絡協議会と読売新聞オンラインによる企画「美術館女子」のことです。オンラインの『美術手帖』を見てください。 https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22140 ポイントはふたつですね、〈映え〉と〈女子〉。 まず〈映え〉というのは、「インスタ映え」などの〈映え〉ですが、要するにビジュアル的な魅力によってネットを中心に拡散し、たくさんの人が見るようになる、さらには現地を訪れるようになること。つまり美術館が、そうした効果が期待できるような場にならねば、という戦略です。 ようするに「営業」です。 そりゃあ仕方がないだろう、と思う人もいる