70億人を超えた世界のなかで、人口が増える国と減る国の明暗がはっきり分かれている。出生率が上昇しているのはフランス。逆に落ち込みが止まらないのはロシアだ。フランスは1955年以来人口増加がつづき、2010年に6200万人を超え、2050年に8000万人に達するまで一貫して増えつづける。ヨーロッパでは例外的な人口増加国だ。他方、ロシアは2005年の1億4300万人をピークに減少モードに入り、2050年には1億2600万人にまで減る(以下、数字は断りがないものは国連人口局2010年版による)。 (この連載「地球危機発 人類の未来」は、日経BPの環境総合サイト「ECO JAPAN」の終了に伴い、日経ビジネスオンラインで継続して掲載することになりました。バックナンバーはこちらでお読みいただけます) 公立の保育園は無料のフランス 出生数は景気変動による雇用や収入の影響を受けやすい。日本の出生率の低迷
