全国の四年制私立大学の45.8%が今春、定員割れになったと日本私立学校振興・共済事業団が27日発表した。昨年に比べて6.8ポイント悪化し、3年ぶりに4割台になった。18歳人口の減少や東日本大震災を受けた留学生の日本離れなどが原因で、私大にとって厳しい経営環境が続いている。 5月1日現在で、ほぼ全ての私立大577校の入学状況を調べた。全体の入学定員は0.6%増の45万6千人で、入学者は1.5%減の47万5千人。入学者数を入学定員で割った定員充足率は104.1%で2.2ポイント低下、過去最低を更新した。18歳人口が約1万1千人減った影響が大きいという。 定員割れは昨年より41校多い264校。ほぼ半数の143校は充足率が80%を超えたが、18校は50%未満になった。 地域別では東北地方の悪化が目立った。宮城県は充足率が8.1ポイント低下。同県を除く東北5県も7.2ポイント低下した。震災や原発事故