2003年、シングル「笑」でメジャーデビュー。日本的な情緒に満ちたボーカル、愛おしさと狂おしさが混ざり合う女性の感情を描いた歌によって、際立った個性を発揮してきた笹川美和が、インディーズでの活動を経て、5年ぶりにメジャー復帰を果たした。その最初のアクションは、8月29日にリリースされるミニアルバム「愚かな願い」。静謐にして穏やかな大人のラブソングが並ぶ本作を聴けば、彼女の音楽世界が豊かに広がっていることを実感するはず。今回のインタビューでは、本作の制作はもちろん、メジャー復帰の経緯、地元・新潟での暮らしから今後のビジョンについてまで、たっぷりと語ってもらった。 取材・文 / 森朋之 そうなんですよ。もう29歳になったので、すっかり大人ですよね。地元(新潟)は同い年くらいだと家庭を持ってる方も多いので、私もしっかりしなくちゃいけないな、と。周りに迷惑をかけないように(笑)。 ──ここ数年はイ