大学新入生、あるいは勇退されて四月から自適な生活を送っている団塊の世代の方々。この季節はきっと「〇〇を読んでみよう」という心意気を持った人が増える時期ですよね。古典和歌の場合は、『ちはやふる』などを読んで関心を持った方々も多いのでは。 私は和歌を専門的に勉強してきたわけではありませんが、自分なりに試行錯誤したことがあって、少しは役に立つかもしれないと思い、今年度は、古典和歌をこれから読もうとする人向けの入門書的な本を紹介いたします。書き方がやや上から目線になってしまうのは、こういう文章にはある程度仕方のないことなのでご容赦を。 まずは+αの1冊から。これは要するに、古典和歌に限らず、文学作品を楽しむのであれば目を通しておいたほうがいい1冊だという心づもりです。レトリック感覚 (講談社学術文庫) 作者: 佐藤信夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06/05メディア: 文庫購入: