松阪市の山中光茂市長は13日の記者会見で、辞任の意向を表明するきっかけになったPFI(民間資金活用)方式による市立松阪図書館の改修と運営について、PFIを用いず、来年度からの5年間も現行の指定管理者制度で募集する考えを示した。山中市長は「もうPFIでできる見込みがない。6月議会終了後に辞任する予定は変わっていない」などと話した。 図書館の改修整備については、先月の市議会特別委員会で、市側からPFI断念の方針が示された。現在の指定管理者との契約は今年度で切れるため、新たな運営業者を募り、来年度から5年間の運営を任せる。 また、運営契約には図書館の改修や自動貸出機整備など約6億1000万円(見込み)も盛り込む考えだという。 さらに、市立松阪図書館の運営問題を巡り、市民団体が6月初旬にも市議会の解散請求(リコール)に向けた署名活動を行う方針を示していることについて、山中市長は「議会と行政のあり方