美術館の苦しい台所事情 展示品以外の工夫も知って欲しい 佐藤 みえ(2007-06-27 12:45) 「美術館」は開かれた公共の場になっていますか? 私たちのニーズにあったサービスを、どのぐらい提供してくれていますか? 日本では現在、多くの美術館が経営困難に陥っています。それは、なぜなのでしょうか。逆に、多くの来館者が訪れる美術館は、どのような魅力を持っているのでしょう? 美術館を考えてみました。 私は以前、美術館に勤務していた経験があります。 日々、来館者と接して感じたのは、来館者はそれぞれ違った「価値」を美術館に求めている事です。つまり、美術館は「芸術」を鑑賞するためだけに来る場所ではない事に気がついたのです。来館者のパターンはいろいろありました。 今年3月から6月まで、東京国立美術館で展示されたレオナルド・ダヴィンチの「受胎告知」には、のべ80万人近くが来場した(ロイ