(メサジェ展入り口:これ以後の写真は本展とは関係ありません) 森美術館で始まった(11月3日まで開催)「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」を見てきた。 素晴らしかった! いつも評価が厳しい正徳円生土さんも展覧会場を逆順で巡回してきてバッタリあったところ「いやぁ、これはおもしろいね」と漏らしていた。 メサジェの作品は、どこかダークで悪魔的(故にキリスト教的)な雰囲気がただよっているように見えるものが多いが、実は注意深く見てみると、その中にウィットに富んだユーモアや、現代社会や日常生活での不安といった感情が、答えもなく込められている。そして、何よりも作品が人にみられるようにきれいに美しくまとまっていて、観るものをよろこばせる。 ダークな雰囲気、オカルト的なもの、ゴシック的なものは、世の中に溢れているが、美しくないばかりか、ただスタイルだけの表層的なものも多い。 しかし、メサジェの作品は、そ