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ブックマーク / www1.odn.ne.jp (6)

  • こうの史代『この世界の片隅に』下巻

    こうの史代『この世界の片隅に』下巻 ※『この世界の片隅に』上・中巻の感想はこちら ※『夕凪の街 桜の国』の感想はこちら ※ネタバレ(作品の結末についての叙述)があります 戦争を戦後世代としてどう描くか 広島から呉に嫁ぎ、そこで戦争と空襲に出遭う北條すずの物語は完結した。 すでに上・中巻についての感想は書いた。そこでも書いたように、この物語が日常の雑事で覆われていることについては、作者・こうの史代自身があるインタビューで、 〈この作品では戦時中の生活を描くということと、戦前の女性の人生も同時に絡めて描きたいと思っています。主人公のすずという女性が、突然顔も知らない相手と結婚したり、闇市での物価の高さに驚いたり、スケッチをしていたら憲兵にスパイと思われたり…。すずの日常を描くことで、戦後に生まれた私たちが“戦争がある暮らし”というのはどんなものなのかを、ちょっとでも身近に感じられればと思うんで

  • 対決 ヲタク対モテ系(エビちゃん)

    対決 ヲタク対モテ系(エビちゃん) エビちゃんというのは、知らない人のために言っておくと、小学館の雑誌「CanCam」の専属モデル蛯原友里のことである。NHK前会長のことではない。 「CanCam」は10代末から20代にかけての学生・OL・「家事手伝い」の女性をターゲットにしたファッション雑誌。そこで「カッコいい系」(代表者山田優)と双璧をなす「カワイイ系」の代表格がこの蛯原こと「エビちゃん」である。 で、最近、いったい何を狙った企画なのか、ファッション誌圏外にいるヲタクとしてはまったく理解不能なのであるが、「エビちゃんシアター」なるものがはじまった。エビちゃんをはじめとするモデルのみなさまが役者に扮して、写真を漫画のコマ割りのように配して物語を展開する。えーっと、昔「小学3年生」誌とかでそんなの見たような記憶が。 まだ始まったばかりなのだが、編集の意図が奈辺にあるのかわからず、当惑してい

    j3672
    j3672 2006/12/23
    エビちゃんシアター
  • 『私の結婚式!』

    このケースCをみると、右のような内訳になっている。 料理と衣装が、ぼくのときと比べて大きな差になっていることがわかる。あわせると約10倍である(ぼくもつれあいもふつうのスーツだった)。 二人を知っている人は、あるひとつの角度からしか二人を知らない。 それで、祝福される人間を多面的にうかびあがらせる、というのを会のコンセプトにした。スピーチやスライドはもちろんだが、ぼく的に力を入れたのはパンフレットだった。あいさつ、祝福の言葉、21人の友人による二人の紹介、自分史、職場ルポ、インタビュー、そして二人の生活を描いた自作漫画(5ページ)をふくめて全部で70ページのパンフをつくって配布したのである。もちろん「つくった」のは実行委員。取材も編集も執筆も。ぼくの予決算をみるとパンフ費用が花代をこえているのは、そのせいなのだ。 実行委員会方式の結婚式 会費制の実行委員会形式、というのは、ぼくのサヨ友人

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    j3672 2006/12/23
    漫画家14人の「それぞれの結婚式」
  • 有事法制賛成派のかたへ

    j3672
    j3672 2006/12/23
    現行有事法制案のもたらしうる悪夢について。『「日本有事」にそなえるカタチでの法制は「九十数%は整備」されています。』
  • NHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」の感想

    2006年12月10日放映のNHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」は、前作「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」の第2弾。 非常に戦闘的な、言い換えると論争的な中身だった。 前作はワーキングプア(働く貧困層。生活保護水準以下ととりあえず規定されている)の実態とそれを生み出す構造を描いた。これにたいして、「II」はもちろん引き続きワーキングプアの実態を描くのだが(前作に1400通もの反響があり、キャスターの鎌田自身も未曾有の経験だという)、サブタイトルにあるように「努力すれば抜け出せる」という議論に、ルポを通して反論している。 「努力すれば抜け出せますか」という疑問、そして反語として。 「ワーキングプアといっても、努力すれば抜け出せるではないか」――これは自己責任論にもとづく最も有力な議論である。実際にインターネット上でも前作への反響としてこのような議論

    j3672
    j3672 2006/12/22
    働いても、働いても
  • NHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」:

    2006年7月23日放映のNHKスペシャル「ワーキングプア――働いても働いても豊かになれない」を見た。 「フリーター漂流」では、非正規雇用という貧困をうみだす根源へと迫ったが、今回はこの非正規雇用の問題もふまえたうえで、地域や自営業の衰退、社会保障の貧弱さ、貧困の世代をこえた再生産、「希望格差」など、日社会の全体像へと広がっていった。 ちなみに「ワーキングプア」とは、「働く貧困層」の意味で、もともとはアメリカで広がっている事態を説明する概念である。 ここでは、「働いているのに生活保護水準以下という人」を指す言葉として使われており、全国で400万世帯とも、それ以上ともいわれている。日の全世帯の10分の1である。番組では紹介がなかったが、平均世帯人数(1世帯2.36人)で掛けても、1000万人前後がこのような生活を強いられているということになる。 「フリーター漂流」の果てに まず最初に、3

    j3672
    j3672 2006/07/31
     ミドルクラスの凋落とも関連がありそうだ
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