科学哲学はやはり面白いなあ 科学哲学の面白さは、問題意識が哲学の中では比較的分かりやすい点にあるのではないか。 分析哲学の入門書を読むと、普通は、フレーゲの明けの明星と宵の明星がどうの、という話から始まる。あれは面白いけれど、最初に突然読まされたら、何でそんな話してんのってなると思う。 形而上学や美学については、改めて言うまでもない。 その点、倫理学は分かりやすいかもしれないが、個人的には(哲学の他の分野と比較すると)あまり興味関心が湧かない分野である。とはいえ、倫理学が興味の中心にある人というのは(学生とかだと特に)多いのかなあという感じはする。 閑話休題 科学哲学の中で、分かりやすい問題関心というと、科学と疑似科学の線引き問題だろうか。 このテーマを中心においた科学哲学入門というと、伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』がある。 この本は、また違うテーマを中心に置いている。 科学を経験主義