* Martha C. Nussbaum, Cultivating Humanity: A classical defense of reform in liberal education (Harvard University Press, 1997) Multiculturalism and Classical Ideas of Liberal Education: A review essay on Martha C. Nussbaum's Cultivating Humanity: A classical defense of reform in liberal education (Harvard University Press, 1997) I. 大学批判と文化の多元性 それぞれの社会、それぞれの時代において、大学はさまざまな機能を果たすことが期待され、そして、その機能が十
英紙ガーディアンの人気コラムニスト、オーウェン・ジョーンズが「イギリスの左派は新言語を学んで喋るべき。それはスペイン語だ」という記事を書いていた。沈着冷静な彼ですら興奮するほどスペイン地方選で急進左派が大躍進した週、わたしはポルトガルにいた。 ホテルでもバーでも食堂でも、テレビで流れているのはスペイン地方選のニュースばかりで、噂のポデモス(スペインの急進左派。ギリシャのシリザと並ぶ「欧州の台風の目」と呼ばれている)系の左派の台頭に誰もが大きな関心を抱いているようだった。 ポルトガルの庶民たちは疲れて見えた。食堂やバーの店員も、土産物屋のおばちゃんたちも、英語で言えば「fed up」というか、日常の貧しさと閉塞感にくたびれきった顔つきだ。 「なんか一昔前のスコットランドの庶民みたいな表情をしている」と配偶者が言ったのが印象的だった。 そしてそのスコットランドの人々をSNPの女性党首ニコラ・ス
確実なことは3・11が世界史上最も徹底的に記録された大震災だということである。震災の現場にこれほど多くのデジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、監視カメラなどが集中したことは未だかつてなかった。 あえて単純化して比較すると、津波という「天災」をきっかけに、共同体として苦しみや我慢を共に経験したことで団結意識がこれまで以上に高まったのとは対照的に、「人災」とされる原発事故の地域では逆に団結が崩れ、責任者を探し弾劾しようとする動きも見られた。 津波は過去への悲しみ、放射能は将来への不安感をもたらしたといえるかもしれない。 日本では阪神大震災が発生した1995年が「ボランティア元年」と呼ばれており、プロではない人に助けてもらう習慣の歴史が浅い。 森岡梨香 ”日本では非エリート男性が地方政治から除外されているのと同様に、男性の市民社会への参加もまた阻止されているのではないか。” 森岡梨香 ”良い父親と
東京大学には,学部,研究科,研究所,全学センターなどの組織とは別に「総長室総括委員会」を設置する「機構等」という組織が20近くある.(例えば地球観測データ統融合連携研究機構,大学発教育支援コンソーシアム推進機構などの名前が並んでいる) 今般この機構等の1つとして「こころの多様性と適応の統合的研究機構」が新たに発足する.これは総合文化研究科、医学系研究科、人文社会系研究科、教育学研究科、法学政治学研究科の緊密な連携により,思春期,青年期に焦点をある程度当てて,系統発生,進化適応,社会党の相互作用などのいろいろな面からこころの発達を調べていこうという学際的な取り組みを行うもののようだ.英名は「UTokyo Institute for Diversity & Adaptation of Human Mind」略して「UTIDAHM」(ユーティダムと読むようだ) そして6月13日にそのキックオフシ
文化人類学者にしてマンガ家である筆者が、自ら「世界観エンタメ」と名づけた作品を取り上げ、それらの作品の面白さを分析する。筆者の専門である文化人類学の話が織りまぜられて進んでいく。 内容と直接関係ない話だが、この作者のマンガ『ナチュン』は読んでいて、現役の文化人類学者ということも知っていたのだけど、名大理学部出身だとは知らなかった。名大理学部というと、マンガ評論家の伊藤剛もそこの出身で、さらに聞いた話によると、アニメ評論家の藤津亮太もやはり名大理学部だという。その上、年齢も近い。 関係ないついでにもう一つ、泰作って「たいさく」じゃなくて「だいさく」なのも知らなかった。 世界観エンタメとは何か、というと、人間ドラマよりも世界観を重視した作品で、その世界に住みたくなるような感覚をもたらし、何度も繰り返し視聴するリピーターを生み、それによってヒットしているような作品のことである。 かなり多種多様な
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く