(前編から読む) 時間を忘れるほど「ハマる」、「自己の没入感覚をともなう楽しい経験」を、アメリカの心理学者チクセントミハイは「フロー」と名づけた。 チクセントミハイの下で研究をした浅川希洋志さんは、フローの状態になりやすい人は、その行為をすること自体を目的にできる「オートテリック(自己目的的)」な性格の持ち主だと言う。自己目的的な性格の持ち主は、強い好奇心に見られるような、フローを経験するための「メタスキル」をもっているとも。 たえず好奇心に満ちた目で周囲を眺め、自分のもつ能力よりも少しばかり難度の高い「フローを経験するための最適な環境」に身を置こうとする。こういったメタスキルの持ち主に特徴的なのは、後顧の憂えなく、未来に高望みを抱かず、ただいまを楽しむ姿勢だ。 こうしたフロー状態の特徴や、それを引き起こす条件を家庭やビジネスの現場に応用すれば、没頭できる人を育てることもできるのではないか
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