『当社は顧客のことをよく知ってる。顧客が何を求めているのか、何が欲しいのか。当社はそれらの全てを把握し、理解している。』そーいうのをよく聞くけど、僕は、顧客のことをよく知っているというのは大きな大きな妄想だと思う。 顧客のことを一番理解しているはあくまで顧客でしかないはず。そして、顧客を知るためには、自分が顧客になるもしくは顧客に教えてもらうしか方法はありません。 教えてもらう手段としてはリサーチやアンケート、グルインやフォーカスグループなどイロイロあるけど、それだけだとどうしても定量的な情報が主となり、定性的な情報はなかなか掴めない。定性的な情報は、顧客を執念深く観察したり、時には顧客の中に身を置くなど、丁寧に耳を傾け、真摯に対話することで得られるものだと思います。 花王の元社長・丸田氏は、19年間もの間、休日になれば自宅近くの西友に通いつめ、一日中トイレタリーコーナーの顧客の動きを観察