従来、プロジェクト管理のライフサイクルは、以下の5つの段階に明確に分かれていた。 開始(Initiation) 計画(Planning) 実行(Execution) 管理(Management) 中止するかどうかの検討(Discontinuance Review) これは、ある段階から次の段階へと工程が流れていくウオーターフォール型のアプローチを表している。建設業や製造業などの特定の産業ではうまく機能するが、要件や期待が常に変動する領域では成功しにくいという特徴がある。そうした変動が多い領域の一つにコンピュータプログラミングがある。従来のプロジェクト管理原則との不適合性から、IT分野の17人の開発者が2001年に「アジャイルソフトウェア開発宣言」を作成した。 この宣言は「4つの価値観」と「12の原則」で構成されており、基本的にソフトウェア開発を対象にしている。しかし、これらのアジャイルソフ