月曜日、 誰かと一緒に散歩する時間、 休日のゆったりとした朝食の風景、 ソファに座って何気なく過ごしている景色、 行く先を決めず時間にも縛られていないドライブ。 幸せ・豊かさ・優しさは、何気ない日常の中に佇んでいる。 海外旅行に行く、高級フレンチを食べに行く、数億円の邸宅を手に入れる。何かを成し遂げた結果手に入れられる、こういう物理的な幸せよりも、少しだけ丁寧に日々を暮らしてみると見えてくる、小さな幸せ。こういうものに価値を見出す人が、今の時代は増えていると思う。 一方で、僕は幸せな時間・空間というのが怖いという意見にも賛同できる。 幸せな時間は長続きしないからだ。 「ああ、なんて幸せなんだ」と思った瞬間から、この時間が終わってしまうことが怖くて楽しめない。失うくらいなら、最初から経験しない方がいい。幸せを知るは得られないけれど、失ってしまう恐怖も味わなくていいから。小さい頃とか、幸福に包
