世界最大規模のゲームマーケットを誇るアメリカ。ゲーム業界の成長速度は鈍化しているとはいえ,モバイルゲームやソーシャルゲームといった新勢力の登場も手伝って,今なお伸びている。しかし,それでもマーケットの主役は,依然として膨大な開発費をかけて一気に売る“ブロックバスタータイトル”であることに変わりはないようだ。今回は,2010年の北米市場を振り返りつつ,ゲーム開発の最近の動きをまとめてみよう。 発売から,わずか3週間で1460万本ものソフトを売った「Call of Duty: Black Ops」。まさに,最近の「ブロックバスター型」ゲームを象徴するようなトリプルAタイトルといえそうだ 雇用情勢の悪化が報道されるなど,相変わらず経済回復の兆しが見られないアメリカだが,ゲーム市場に限れば,成長速度こそ鈍化したものの伸び続けている。北米のリサーチ会社であるNPD Groupは,2010年11月のゲ