Acerが2009年4月に発表したAspireRevoは、NVIDIA ION(ION)プラットフォームを採用した初めての製品として注目を集めている。2008年の12月にNVIDIAがAtomへの対応を発表してから半年もかかったが、ようやくインテル以外のAtomプラットフォームが市場に登場する。 NVIDIAはIONのアドバンテージとして、グラフィックス周辺のパフォーマンスと機能をアピールしている。すでに、NVIDIAがAsripreRevoを使った実働デモで、グラフィックス関連の高い性能を紹介しているが、ここでは、AspireRevoを実際に用いて、Blu-ray Discに収録されたコンテンツの再生をしたときの挙動や、インテルプラットフォームを採用したNetbookやNettopと比較したベンチマークテストの結果などから、NVIDIAが訴求する「IONのアドバンテージ」を検証していく。
そろそろ、今年を振り返る時期になりつつあるが、動きの速いPC業界では、もう来年の話をし出す時期だ。例年であれば、年末には翌年のモデルが発表され、早ければ年内にも「春モデル」と呼ばれる製品が販売されるようなっているだろう。まさに立ち止まることが許されないのがPC業界だ。 と、いいつつも今年のPC業界を振り返ってみると、やはり最も印象に残っているのはネットブックの流行と、それに合わせたASUSTeK Computer、Acerという台湾のPCベンダの伸張ではないだろうか。当初は様子見を決め込んでいた日本のナショナルブランドも、この年末までに数社が参入するなど日本のPC市場に大きなインパクトを与えた出来事と言ってよいだろう。 だが、すでに台湾PCベンダは、ネットブックの次なる動きとして、液晶一体型ネットトップの計画を進めている。これは、日本のメーカーのお家芸となっている液晶一体型デスクトップPC
すでにネットブックは多種多様の混戦模様になってきたが、ネットブックのデスクトップ版「ネットトップ」に関しては、ぼちぼち出始めたという状態だ。今回は、Atom 230を搭載した、マウスコンピューター「LM-M100S」の試作機が届いたのでファーストインプレッションをお届けする。 筆者は、ネットトップのリファレンスとなりそうな、Intel D945GCLFマザーボード(同じくAtom 230搭載)を使ったパソコンを発売直後に組み立てており、一部、それとの比較も行なってみたい。 Text by Kazuhisa Nishikawa ●ご対面 何と言ってもこのLM-M100Sは価格が39,800円。一般的なネットブックが59,800円なので、そこから液晶パネルや無線LANなどを引いたとしてもその差2万円はかなり大きい。仮に自作で組み立ててもWindows XPを含めこの値段内に収めるのは困難だ。従
11月上旬 発売 価格:オープンプライス ASUSTeKのEee Boxは、Eee PCのコンセプトをデスクトップという形に変えた製品だ。CPUがAtomであるため、Intel式に呼べばネットトップということになる。今回はEee Boxを使いデスクトップ型としての性能、使い勝手に迫ってみよう。 ●PCの新しい設置スタイルを可能とする省スペースデザイン 今回用意したのは編集部が購入した「Eee Box」で、型番は「B202-WHT」だ。16型ワイド液晶セットモデルだったため、購入価格はヨドバシカメラで59,800円だった。1つ指摘しておきたいのは、これまでの常識では「PCは小さいほど高価」だったこと。確かにEee Boxに匹敵する安価なPCはある。しかし、そうした製品は、ATXやmicroATXといった規格化され、大量生産されるパーツから構成されるのが一般的だ。Atomの登場はこうした点でブ
ASUSTeK、容量1LのAtom搭載ミニデスクトップ「Eee Box」 ~44,800円から、液晶バンドルモデルも ASUSTeK Computerは、容量1LのミニデスクトップPC「Eee Box B202」を9月13日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は44,800円前後の見込み。 Eeeファミリーに属する廉価な小型のデスクトップPC。筐体は26.9×222×178mm(幅×奥行き×高さ)で、平たい立方体の本体にリング状の脚を備える。また、約7秒で起動しWebブラウジングを可能にするExpress Gate機能の搭載や、放熱モジュールとAI Fanを組み合わせた冷却機構で動作音を26dBに抑えているのも特徴。 本体色はホワイトとブラックの2色を用意し、標準モデルのほか液晶をバンドルしたモデルもラインナップする。本体に15.6型ワイド液晶「VW161D/-W」をバンド
TDP 4Wの超低消費電力CPU「Atom」で,どこまでゲームはプレイできるのか? ライター:Jo_Kubota 細長いダイレイアウトが採用されているAtomプロセッサ Intelから登場した新しいブランドのCPU,「Atom」(アトム)。同CPUを搭載するマザーボードが,数社から発売された。 Atomというと,ASUSTeK Computerの「Eee PC 901」などで採用されていることから,超小型ノートPC向けというイメージを抱くかもしれない。しかし今回取り上げるのは,Intelのいう「Nettop」(ネットトップ)向け,つまり,インターネットにアクセスして,Webブラウジングやメールのやりとりなどを行うための“デスクトップPC未満”な端末に向けたAtomである。初めから安価なインターネット端末に向けたCPUということもあり,決してゲーム向けではないのだが,小型PC好きの人達や,コ
6月3日(台湾時間)発表 米Microsoftは3日(台湾時間)、Nettopと呼ばれる低価格デスクトップPC向けにWindows XP Home EditionのOEM提供期間を2010年の6月30日ないし次期Windows OSの発売から1年後にまで延長すると発表した。 同OSのOEM提供期間は2008年の6月30日までとなっており、それ以降、原則としてWindows XPをプリインストールしたPCの出荷はできないことになっていた。ただし、同社は4月に、システム構成を限定することを条件に、Netbookと呼ばれる超低価格ノートPC向けには提供を延長することを発表していた。 今回、同社は新興市場以外でもNetbookなど新しい形態のWindows PCへの需要が増大していることを受け、Nettopに対してもWindows XPのOEM提供期間を延長することを決定した。 □マイクロソフトの
Intel、“Diamondville”こと「Atom」を正式発表 ~Atom搭載ネットブック/ネットトップを多数展示 会期:6月3日~7日(現地時間) 会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3 Taipei International Convention Center Intelは、COMPUTEX TAIPEIが開催されている会場に隣接するホテルで記者会見を開催し、これまで開発コードネーム“Diamondville”で呼ばれてきたネットブック/ネットトップ向けのAtomプロセッサ(以下Atom)を正式に発表した。 ネットトップと呼ばれるデスクトップPC向けがN230、ネットブックと呼ばれるノートブックPC向けがN270という2つの
ASUSTeK Computer(ASUS)は、Eee PCの成功を受けて「Eee PC」ブランドをさらに拡充していく構えだ。COMPUTEX TAIPEI 2008では、パーツやPC関連製品とは別にEee PC専用のブースを設けており、同社のEee PCに対する力の入れようがうかがえる。ここでは、同ブースに展示されている製品を紹介しよう。 6月3日の昼に「Eee PC 901」「Eee PC 1000」「Eee PC 1000H」の3製品が発表されたことを受け、ブースでは午後2時ごろからEee PC 901と1000Hの展示が始まった(いずれも現地時間)。初日の午後にブースを訪れた際は、展示機の周囲に常に人だかりできるほどの人気ぶりだった。 さっそくEee PC 901と1000Hの展示機に触れてみたが、タッチパッドの周囲や液晶ヒンジ部にメタチックのパーツを採用しているほか、天板を光沢感
発売日:未定 価格:未定 IntelがMID(Mobile Internet Device)向けプロセッサ「Atom」を4月に正式発表し、その約2週間後には、国内でウィルコムが世界初のAtom搭載通信端末「WILLCOM D4」を発表した。 つい先週開催された組込みシステム開発技術展では、その多くは組込み向けだが、多数のメーカーがAtom搭載製品を展示。6月には台湾でCOMPUTEXが開催されるので、そのタイミングでは、おそらく台湾の各ベンダーも搭載機を発表ないし、披露してくるものと思われる。 そんな中、MSIが現在開発中のAtom搭載ミニPC「WIND PC」の試作機を、短期間ながら評価する機会を得た。簡単にではあるが、その性能などについて紹介したい。 光学ドライブは一般的な5インチベイ用。USB 2.0×2、音声入出力、SDカード/MMC/メモリースティック/xD-Picture Ca
●LPIA CPUがPC市場を侵食するシナリオ IntelのPC向けCPU事業にとって最大の敵は「ムーアの法則」だ。なぜなら、PC CPUは、ムーアの法則に逆襲されつつあり、もしかすると、ムーアの法則によってビジネスがひっくり返されるかもしれないからだ。具体的には、高性能かつ高価格のPC向けCPU系列の出荷量が減り、低性能だが低価格のローパワーCPU系列(現在のブランドはAtom)がPC市場に浸透して行く可能性がある。これは、IntelだけでなくAMDも含めた、PC向けCPU全体が直面している分岐点だ。 Intelは、新設計のLPIA(Low Power Intel Architecture)CPUである「Atomプロセッサ」を、携帯機器だけでなく、ローコストPCセグメント向けにも投入した。携帯機器向けのコードネームが「Silverthorne(シルバーソーン)」で、ローコストPC向けが「
2007年の6月に行なわれたCOMPUTEX TAIPEIでASUSTeKがEee PCを発表して以来、性能やスペックは低いものの、インターネットを楽しむには充分な新しいカテゴリーの低価格ノートPCが注目を集めている。まずは海外の市場で火がつき、遅ればせながら2008年に入ってから日本でもEee PCが発売されると、即座に売り切れるなどして注目を集めた。 こうした状況を受け、PC業界は、新しいPCのセグメントを定義し、新しい市場を創造しようとしている。それがネットブック、ネットトップと呼ばれるインターネットに接続することに特化した低価格なPCだ。そうした新しい市場への胎動が、いま確実にPC業界で起きようとしているのだ。 ●Web 2.0で変わるPCの使い方、2台目に低スペックPCというトレンド ASUSTeKが発売したEee PCは、ドイツでも多くのユーザーに注目されていた。ASUSが用意
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