既報のように、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月15日、SS-520ロケット4号機の打ち上げに失敗。同日開催した記者会見にて、JAXA宇宙科学研究所・宇宙飛翔工学研究系の羽生宏人准教授(実験主任)が状況について説明した。ただ、失敗の原因等、詳しいことはまだわかっておらず、今後、各種データから解析を進める。 現時点でわかっていることはあまり多くない。というのも、今回の打ち上げ失敗は飛行中のテレメトリが取得できなくなったことが問題の発端であるため、途絶後のデータがない。テレメトリさえあれば機体の状況もわかるだろうが、それがない以上、地上の追跡データなどから間接的な証拠を積み上げ、原因を究明していくしかない。 この記者会見で新たに明らかになったのは、打ち上げ後20秒まではテレメトリの取得が行えていたということだ。しかしその後、突然データが届かなくなり、復旧を試みたものの、状況は変わらず。その