ホテル王のロバート・ビゲロウ氏が率いる宇宙企業「ビゲロウ・エアロスペース」(Bigelow Aerospace)は2017年10月17日、月のまわりを回る軌道に、空気で膨らむ宇宙ステーション「B330」を打ち上げると発表した。 打ち上げ時期は2022年の予定で、ロケットは米国のロケット会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が開発中の「ヴァルカン」(Vulcan)を使う。 同社はこの宇宙ステーションを、月を使ったビジネスの場としての活用のほか、米航空宇宙局(NASA)などが検討を進めている月軌道ステーション計画に売り込み、月探査や将来の有人火星探査に向けた訓練の拠点としての活用も狙う。 ビゲロウのお家芸、空気で膨らむ宇宙ステーション ビゲロウ・エアロスペースは、スペースXなどと比べるとそれほど名は知られていないが、まともな成果を残せず撤退することの多い宇宙ベンチャーの中において、