鴻海の出資条件変更で38年ぶり安値更新のシャープ――「9.9%か、669億円か」2つのシナリオ(1) - 12/08/06 | 19:54 EMS最大手、鴻海精密工業(ホンハイ、台湾)からシャープ本体への出資が遅延している。3月の発表時点ではシャープと鴻海は、鴻海グループ4社がシャープ株9.9%を1株550円で取得し、計669億円を払い込むことで合意していた。払い込みの時期は、堺工場(大阪府堺市)を運営するシャープの子会社「堺ディスプレイプロダクト」への出資(7月に実施済み)と同時期を予定していたが、8月6日時点では実施に至っていない。 払い込みが遅れている理由は、シャープ株が想定以上に低迷していることにある。2012年4〜6月期(第1四半期)決算が発表された翌日の8月3日からシャープの株価は下落し続けており、8月6日には一時、1974年以来38年ぶりとなる176円まで下落、181円で取