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ブックマーク / blog.livedoor.jp/hideorin (20)

  • パブリッシャーがカミカゼ特攻で散らないために : 本とeBookの公園

    日、facebookのパブリッシャーグループネット出版部発のデジタルマガジン『LAPIS』を創刊しました! ネット出版部マガジン LAPIS(ラピス)vol.1 旅する電子書籍 (ネット出版部マガジンLAPIS) [Kindle版] 夏に企画したものは夏の間にリリースしよう。ネットならではの特攻隊的疾走感を追求し、企画制作期間は4週間。短期間にも関わらず、ネット出版部参加パブリッシャーのご協力のおかげで、8月15日にボーンデジタルマガジンを無事リリースできました。 あえて終戦記念日に創刊した理由は・・・ 20世紀は石油流通の時代でした。 1945年8月15日は、日米の石油のプラットフォーム覇権をめぐる戦争が終わった日です。 21世紀は情報流通の時代、すなわち情報コンテンツプラットフォーム戦争の時代です。 2013年8月15日を、長らく続いたプラットフォーム戦争に個人が振り回される時代の終

    パブリッシャーがカミカゼ特攻で散らないために : 本とeBookの公園
  • 夏の日の2013~旅する電子書籍~ : 本とeBookの公園

    暑さでぼんやりしているうちに8月になってしまいましたYO! こうも暑いと外出から帰ってきてブログを更新する気合いが薄れてきますねー。 暑さとともに更新頻度が減るわかりやすいブログです(笑)。 6月からネット出版部発のダイレクトマガジン創刊を準備していましたが、早速アクシデントが。 グループの「若返り」とヤング層への電子書籍普及をミッションに編集長に就任して間もない大学生くんが体調を崩してしまいダウン。復帰後に控えていた大学の試験と夏休み旅行の準備のため、雑誌作りにまで手が回らなくなった結果、リタイアすることに。大学生のうちは勉学とレジャー優先なのはやむを得ないところでしょう。 とはいえ、夏のうちに1、ネット出版部発のマガジンを創刊する意思に変わりはありません。 急遽、オヤジたちだけで休日をぬって創刊準備に取り掛かることにしました。 というわけでブログ更新はスローダウンする予定。 8月末に

    夏の日の2013~旅する電子書籍~ : 本とeBookの公園
    jingi469
    jingi469 2013/08/01
    『編集長に就任して間もない大学生くんが体調を崩してしまいダウン。復帰後に控えていた大学の試験と夏休み旅行の準備のため、雑誌作りにまで手が回らなくなった結果、リタイアすることに』
  • 日の丸電子書籍プロジェクトの夢から醒めても : 本とeBookの公園

    3月19日、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)を利用して、処女作『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか』を刊行してみました。 当ブログ連載「21st century Book Story 」に10の未公開エピソードを加筆。編集者なし&制作コストなしで「素人でも出版できる」ブログパブリッシング第1弾です。 当ブログを読んで下さっている方々等の口コミのおかげで、初日で100冊以上購入されました。この記事を書いている時点のKindleベストセラー有料総合ランキングは58位、「図書館」ジャンルランキング2位。 その後、Yahooニュースなどにも掲載されました。 「日の丸電子書籍はなぜ敗れたか」電子マンガビジネスの興亡を電子書籍で描く ※amazon商品ページへのリンクが切れているのが残念ですが(笑)。 デザイナーや編集者の手を入れず、執筆経験のない素人が制作・電子化コスト0円でセルフパブリ

    日の丸電子書籍プロジェクトの夢から醒めても : 本とeBookの公園
  • 日の丸電子書籍はなぜ敗れたのか : 本とeBookの公園

    日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story- (電子書籍の世紀) [Kindle版] Kindlestore、iBookstoreとここ数年、国内の出版業界、電子書籍業界から「黒船」と畏怖されていた巨大ストアが日でも稼働し始めました。 おかげで、黒船幻想がもたらしていた電子書籍バブルもそろそろ落ち着きそうです。 従来のフォーマットやビューワーや細かいスペックや新機能といった、電子化会社や開発会社目線のマニアック話はもういいでしょう。 これからは、 どんな作品がどこで読めるのか、 電子出版時代の「」や「雑誌」とは何か、 電子出版でしか届けられない作品とは何か、 といった、普通の読者や作家目線の話が中心になってくるはずです。 一方で、2000年に政府が発表した日IT社会の実現を目指すe-japan戦略の延長線の、国産オンライン書店ネットワーク構築の

    日の丸電子書籍はなぜ敗れたのか : 本とeBookの公園
  • 取次なんていらない? 出版界の嫌われ者に宿っていたもの : 本とeBookの公園

    前回エントリーをアップした後に、文中で少しふれた電子書籍取次のBitwayが解散するんではないか、という観測記事が流れました。 ビットウェイとBookLiveが合併、業界再編に動くか 実際は解散ではないですが、ニュースを知った人の一部に流れた感情はある程度予想できます。 作家と読者がダイレクトに結びつくインターネット時代に 「電子書籍取次なんていらないんじゃないか」 いわゆる「取次不要論」です。 取次不要論は今に始まったことではありません。 取次不要論の歴史は古く、戦後のGHQ占領下の時代にまでさかのぼります。 GHQによって施行された独禁法によって、戦前の治安維持法にもとづく言論統制の役割を担っていた「出版省」とも言うべき存在の出版配給会社が「民主化するためには不要な存在だ」と見なされて、解体されました。 日配というその国策会社の元社員たちが、戦後しばらくして設立した会社が出版取次会社の

    取次なんていらない? 出版界の嫌われ者に宿っていたもの : 本とeBookの公園
  • 日の丸電子書店再び : 本とeBookの公園 ― 21st century Book Story ―

    前々回のエントリー「読書革命」なんていらない?Koboの炎上が照らしたもので、読者に必要とされていたのは、読書革命ではなく「書店革命」であったと書きました。 どんなもいつでもどこでも、すぐに簡単に読める書店 2004年に、Σブックプロジェクトに参加した時から追い求め、私たち電子書籍事業者の力不足ゆえに実現できなかったものです。 そもそも、を流通させるのはインターネット業界や外国の会社のミッションではなく、日の出版界のミッションではなかったか。 異業種に頼るのではなく、べてきたの業界こそがこうしたサービスを形にするべきではなかったか。 少なくとも、私たち電子書籍黎明期を知る事業者と出版人は、異業種である楽天KoboやPubooといった新しいサービスやAppleStore、iBooksStore、KindleStoreといった外資系サービスにばかり期待してはいけません。

    jingi469
    jingi469 2013/03/01
    ちょっとワクワクして読んだのに、それがBookLiveとLideoだった時の顔してる。
  • Koboが復権するためのたった一つの道 : 本とeBookの公園

    販売コンテンツ数の水増し問題によって、ネットユーザーの監視下に置かれ続けた楽天Koboですが、新機種KoboGlo発売後の今年に入って新しい動きを見せました。 立命館宇治中学校・高等学校、読書教育推進のために「kobo Touch」を全生徒に配布 全校的な読書教育に注力する立命館宇治中学校・高等学校に、教育振興の一貫として楽天が端末1600台を寄贈する。 同校では読書教育に注力しており、特に中学校では基礎学習の「スタディスキル」として「読書力」を掲げ、3年間で100冊、2万ページの読了を目指している。こうした読書教育の一貫として4月の新学期から、全生徒を対象にkobo Touchを1人1台配布するという。 利用は同校での学業終了までで、特に毎朝全校で実施する「朝の読書時間」で使用。さらに授業での利用も検討予定だ 端末は楽天が推進する教育振興の一貫として寄贈。「koboイーブックストア」でも

    Koboが復権するためのたった一つの道 : 本とeBookの公園
  • 非モテ戦線異状なし! 出版人の生き残り方【AppleStore編】 : 本とeBookの公園

    東日大震災以降、雑誌市場がますます冷え込む一方で、元気な雑誌もあります。 30代以上の男性をターゲットにしたモテ雑誌です。 部数3割増 男性ファッション誌が絶好調の理由 雑誌不況下、30~40代が熱い支持 出版科学研究所(非科学的な古い雑居ビルに入っていますが)によると、30~40代男性向けファッション誌ジャンルの2012年の部数は前年を2割強上回る380万部前後を記録したそうです。 意外と知られていませんが、こうしたファッション誌はモテるためにお金を使うちょいモテ(たい)オヤジ層に支持されているため、定期購読者が多く広告収入も安定しています。部数が多くなくても、モテ願望が強い読者を抱える雑誌の価値は依然として高いのです。 現在の30~40代は出版業界では、「雑誌をよく読む最後の世代」と言われています。 私を含めた、団塊Jr世代は雑誌から恋愛を学んできたといっていいでしょう。 小学校時代

    非モテ戦線異状なし! 出版人の生き残り方【AppleStore編】 : 本とeBookの公園
  • 「読書革命」なんていらない?Koboの炎上が照らしたもの : 本とeBookの公園

    AppleStoreでのスマート出版にチャレンジしてわかったことは、2012年夏時点ではオリジナル電子出版事業で黒字化するのは困難だという現実でした。 原稿料と人件費をペイして黒字化するためには、毎月1万ダウンロード以上を記録して、常にAppleStoreブックランキング10位以内をキープし続ける必要がある。新作を毎週投入できれば、無理ではありませんが、売れるジャンルが限られるので競合タイトルが多いことを考えるとかなり高いハードルです。 他の電子書店でも売ればいいじゃないか。 当初はそう考えていましたが、国内の電子書店事情をリサーチしてみると、マンガやラノベ、BL、官能系タイトルではない一般書籍がそこそこ売れるストアはないに等しい。仮にAppleStoreで1万冊売れるタイトルでも、他の国内電子書店全てあわせて千冊売れるか売れないかといったところ。 AppleStoreの販売合計数☓110

    「読書革命」なんていらない?Koboの炎上が照らしたもの : 本とeBookの公園
  • 著者たちの「独立運動」 : 本とeBookの公園

    ●マンガ家の「脱雑誌」 編集者主導のデジタル雑誌モデルがなかなかブレイクしない中、マンガ家が編集者抜きで作品を配信していく直販サイトが注目されるようになりました。 代表的なものは、2009年に、『海猿』『ブラックジャックによろしく』で人気のマンガ家、佐藤秀峰さんが開始した、マンガ家によるマンガ直販サイト「漫画onWeb」です。 佐藤秀峰さんは、大手マンガ雑誌社との数々の権利交渉を単身でやりとげ、そのやりとりの一部をご自身のサイトでも公開していることから、ネットユーザーの中では、「マンガ界の革命家」あるいは「マンガ家の武闘派」的イメージを持たれているマンガ家さんではないでしょうか。 以前、佐藤さんに、作品の電子配信許諾説明のためにインタビュー取材を兼ねて、作品の直販に乗り出した理由を伺ったことがあります。 <佐藤秀峰さん> 一部には雑誌の売り上げで黒字の所もありますが、9割以上の雑誌が深刻な

    著者たちの「独立運動」 : 本とeBookの公園
  • 雑誌編集者なんていらない? : 本とeBookの公園

    ニコニコ動画の「ブロマガ」に代表される、ほとんどの有料メルマガには、編集者がいません。 著者が、好きなタイミングで好きなテーマについて好きなように書く。メルマガ1回ごとの記事テーマや内容云々よりも、著者の世界観を愛するファンが購読する。少しぐらいメルマガの発行が遅れてもファンはがたがた言いません。著者発の有料メルマガは「雑誌」というより、著者のファンクラブ会報のような側面が強いようです。そういえば「Fanzine」という言葉もすでにあります。 この難解なテーマは読まれるのか。この表現で伝わるのか。てにをは、間違ってないか。 従来、著者と読者の間に入っていた編集者の存在が「中抜き」されているのがメルマガです。 雑誌の進化形のような現在の有料メルマガに、編集者が介在する余地はないのでしょうか? 最近、私もよくチェックしているサイト「WEBの雑誌」でアップされた、安野モヨコさんが漫画『働きマン

    雑誌編集者なんていらない? : 本とeBookの公園
  • デジタル雑誌に必要な「編集力」  : 本とeBookの公園

    ●国内2大週刊誌の挑戦 国内初の格的な電子雑誌配信サービスが始まったのは2007年ですが、それ以前から単品の電子雑誌や雑誌記事の販売は実験的に行われていました。古くはNTTドコモ携帯のi-mode全盛期に、人気雑誌の公式サイトが開設された頃あたりからでしょうか。 私がはじめて電子雑誌配信に関わったのは、小学館が2004年に開始した、週刊誌販売の新たな試み「週刊デジタルポスト」プロジェクトでした。イーブックイニシアティブジャパンの鈴木社長(当時)が、週刊ポストの元編集長だったことから、このプロジェクトが始まったのです。 週刊ポスト誌の中から注目度の高そうな記事10を選び、eBookJapanサイトの前身「10daysbook」にて、パソコンや電子書籍専用端末向けに再レイアウトされた誌面データを記事単位で配信し始めました。 週刊ポストの次に、同誌のライバル誌、講談社「週刊現代」の記事配信

    デジタル雑誌に必要な「編集力」  : 本とeBookの公園
  • とても短いデジタル雑誌の歴史 : 本とeBookの公園

    ▲2010年11月4日に行われた、ソフトバンクモバイル新製品発表会にて雑誌配信サービス「ビューン」を発表する孫正義氏 ●雑誌先進国アメリカの雑誌事情 戦後、日の編集者たちは、アメリカの雑誌カルチャーに憧れ、多くの雑誌を創刊してきました。 雑誌の母国はアメリカ、と言っていいかもしれません。 デジタル雑誌配信サービスもまた、母国アメリカから日に持ちこまれました。それでは、母国アメリカの雑誌ビジネスはどのようなものなのでしょう。 アメリカの雑誌社は雑誌専業(書籍出版と雑誌出版が別れている)が多く、雑誌専業出版社が発行した雑誌の販売冊数の8割以上が定期購読で占められています。 雑誌社の雑誌売上の多くを占める直接購読分の販売促進のため、予約購読の割引率も非常に高い。ちなみに日は2割が定期購読で8割が店頭販売です。 アメリカでは、店頭販売も割引や特価販売による大量販売ノウハウに長けたスーパーやド

    とても短いデジタル雑誌の歴史 : 本とeBookの公園
    jingi469
    jingi469 2013/02/20
    そういえばAiRはどうなったんだろうなーと思って検索してみたら、最近になってようやく3号が出た所だった。
  • iPad狂想曲の果てに : 本とeBookの公園

    ▲『死ねばいいのに』発売記者発表で作品を持つ京極夏彦氏と講談社野間社長。 電子書籍ならではの独自表現を施したiPad向けアプリを制作してAppleStoreで配信してもらいたい。 ある大手出版社から依頼のあった目玉作品の電子書籍制作に現場は追われ、他の出版社作品や著者から直接オファーのあった作品等の制作は軒並み大幅にずれこみました。 最優先された目玉作品とは、人気小説家、京極夏彦氏の新刊小説『死ねばいいのに』でした。 死ねばいいのに 著者:京極 夏彦 販売元:講談社 (2010-05-15) 販売元:Amazon.co.jp 独特の美学を持つ京極夏彦氏が、作品の電子出版に関してもその美学を貫きます。 単なる、紙の電子化ではなく、電子出版の可能性を感じさせる「未来の」でなければ出さない。 著者の要望は出版社経由で、すでに火の車状態だった電子書籍制作現場を直撃します。リソースが限られているの

    iPad狂想曲の果てに : 本とeBookの公園
  • No Apple? : 本とeBookの公園

    オープンでグローバルな電子図書館プロジェクト「Bookserverプロジェクト」は、実際に雲をつかむようなプロジェクトでした。 これまでの、良くも悪くも紙の出版物販売の延長線上にあったシンプルな国内電子書籍販売ビジネスとはまるで勝手が違います。 ビジョンとスケールが大きいことはもちろんですが、どこからどこまでは理想でどこからが実現可能なところなのか。いつどこから手をつけていつまでに何をやるべきなのか。 なんとなく概念イメージで理解できていたようで、実際のところまったく理解できていませんでした。 2010年時点ではまだ具体的な事業計画とマイルストーンが存在せず、天才たちの頭の中の壮大な構想の段階だったのかもしれません。 なによりも、自身の英語力不足と最新技術動向の知識不足を痛感させられました。 日が世界に誇るMangaをデジタルでたくさん売ってきたんだ。世界に先駆けて、日の市場を伸ばして

    No Apple? : 本とeBookの公園
  • 2010年 世界電子書籍戦争開戦 : 本とeBookの公園

    創業した1992年から電子書籍(ビジネス)元年とされる2010年まで、日の電子出版史の中で奮闘されてきた萩野さんは、2009年の「マガジン航」創刊を機に、攻めにうって出ます。 「マガジン航」はと出版の未来をテーマに、電子出版に関する国内外の動向を発信する小さなメディアです。 当時、私はイーブックジャパンで立ち上げた、電子書籍をロングテールで売っていくための情報サイト「大目録.com」のWEB連載の一つを元「とコンピュータ」編集長の仲俣暁生さんにお願いしていました。その仲俣さんが「マガジン航」の編集人を務めることになったご縁で、マガジン航の創刊記念パーティにお誘いいただき、久々にボイジャー社に向かいました。 その頃、電子書籍普及には大きなやり甲斐を持ちつづけていたものの、その手段としてTVアニメや映画公開されるメディア化原作のコミックをひたすら売り続けることに正直、倦怠感を感じていまし

    2010年 世界電子書籍戦争開戦 : 本とeBookの公園
  • とても短い電子出版の歴史 : 本とeBookの公園

    電子書籍奮戦記 今回は、ボイジャージャパンの創業者、萩野正昭さんの著書『電子書籍奮戦記』について。 このは、「電子書籍元年」と言われた2010年に書かれたです。 電子書籍市場の未来を展望するではなく、一起業家の視点から見た、市場黎明期から電子書籍元年を迎えるまでの「電子出版前史」といった内容です。 著者の萩野さんが日で初めて電子出版専門の会社を起業するまでの経緯と、起業後の様々な出会いや苦労を経て、今世紀に入ってからのケータイコミックに始まりiPhone/iPad発売で拡大したモバイル電子書籍市場によって事業が安定するまでの日々が痛いほどリアルに描かれています。決して、サクセス系のビジネス書ではありません。 より正確なタイトルをつけるとすると、『電子出版苦闘記』といったものになるのでしょうか。 電子出版黎明期に関する類書でいうと、20世紀末に経産省(当時通産省)の予算を得て発足した

    とても短い電子出版の歴史 : 本とeBookの公園
  • 上司が本を出版する時代 : 本とeBookの公園

    私が電子書籍仕事を始めるきっかけとなった、元ボスが書いた『eBook時代はじまる!』について当ブログで書いた後、その次の上司を書いていたことを思い出しました。 日で最も普及している電子出版フォーマット.book(ドットブック)を提供する電子書籍業界の老舗企業、ボイジャージャパンの創業者、萩野正昭さんです。 <電子書籍奮戦記 著者:萩野 正昭 販売元:新潮社 (2010-10-31) 販売元:Amazon.co.jp ※書のレビューは次回エントリーで。 イーブックジャパンの鈴木さんが国内電子書籍市場を開拓した「Mr.電子書籍」と称されるのに対し、ボイジャーの萩野さんは、電子出版の可能性を初めて世に示した「Mr.電子出版」と言われています。 偶然ですが、私が電子書籍仕事を始めて仕えたボスが2人続けて「電子書籍」をテーマにしたを出し、電子書籍としても配信しています。 私の3人目の

    上司が本を出版する時代 : 本とeBookの公園
  • 電子書籍専用端末ビジネスの8年に思う : 本とeBookの公園

    2012年は、Kindle、kobo、Lideoなど電子書籍専用端末が発売されて「電子書籍専用端末発売元年」か?と書きたてたマスコミもありました。 こうした端末がいずれも、従来の電子コミックではなく電子「書籍」読者を広げる試みのひとつであったことは、電子書籍の普及に苦労してきた私にとっても朗報でした。 数年前、TV局から電子書籍サービス最前線というテーマで取材を受けた時、 番組ディレクターの人が「電子書籍は物がないので絵になりづらいですね」とつぶやいてました。 物体がないというのは場所をとらず便利な反面、空気のようで、TVマンからすると取り上げづらい側面もあったようです。 物としての具体的な形を持った電子書籍専用端末だと、番組内でアナウンサーやタレントが手にとって紹介しやすいもの。昨年後半は、TV番組内で電子書籍に関する報道をちょくちょく見かけた気がします。 8年ほど前、パナソニック社が世

    電子書籍専用端末ビジネスの8年に思う : 本とeBookの公園
  • とても短い電子コミックの歴史 : 本とeBookの公園

    ●電子コミックの夜明け 前回エントリーで、世界初の見開き型電子書籍専用端末「Σブック」開発プロジェクトについて書かれたeBook時代 はじまる! 「電子の」が変える読書革命 についてレビューしました。 電子書籍プロジェクトX風な熱さにあふれた書を読むと、このプロジェクトが成功したかのような錯覚を覚えます。しかし、実際、このプロジェクトは端末販売数という点では成功には至っていません。 時代が早すぎたという理由もあるかもしれませんが、端末価格の高さと読めるコンテンツ数を秤にかけて、興味を持ちつつも購入しなかった読者が多かったのではないでしょうか。 では、なぜ読めるコンテンツが集まらなかったのか。 経緯の詳細はここでは省きますが(電子書籍版で書くかもw)、端末を開発する家電メーカー側のハード優先のモノづくり志向とコンテンツを提供する出版業界側の編集マインドとの溝が深すぎたんじゃないかと個人

    とても短い電子コミックの歴史 : 本とeBookの公園
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