優れた成果を出した研究と支援・資金投入の関係から成果の原点を探ったり、学術研究のプレスリリースと新聞掲載との相関から掲載される要因を分析したり。「これらの研究を通して、研究への効果的な投資方法やタイミング、あるいは新聞掲載の要因と効果的な発信方法などを見出そうとしている」 もともと宇宙線物理学が専門で、長く宇宙線の観測実験を行っていた。実は現在もその研究を続け、近年は太陽の磁場構造の解明を進めつつある。宇宙線と学術関連のデータ分析との間には、一見、何の関係もないように見えるが――。 「宇宙線研究の経験で得た膨大なデータを統計的に処理して分析するスキルは、文献の科学的計量に活かすことができる。宇宙線のエネルギー分布も文献の出現頻度分布もよく似ているし、もし大きく分布が変わっているところがあれば、そこには別の要因があるという点も共通している」。その要因とは何なのか。そこにある「何か」を見出し、
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