―「ビッグデータ」という言葉がIT業界の大きなトレンドとなっています。2004年から「情報爆発プロジェクト」を率いてきた喜連川先生の目から見て、現在のビッグデータを取り巻く状況はどのように映るでしょうか。 確かに、IT系のバズワードではありますが、大変分かりやすい形容詞と名詞を組み合わせた、非常にシンプルな言葉ですね。他のバズワードと同様に消費されていく言葉の1つかもしれませんが、ようやく時代がこのようなシンプルな表現で情報社会を語れるほど、成熟してきたことの表れかもしれません。 2004年に申請し、2005年からスタートした「情報爆発プロジェクト」では、21 世紀に入り人類が生み出す情報量が急激に増大するようになった現象を「情報爆発」と捉え、情報爆発から派生する多様な課題を自ら明確化すると共に、それらに立ち向かい1つずつそのソリューションを考えて行こうというプロジェクトでした。ですから、
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