さて、今週の本コラムは、話題の本のご紹介です。 小売業大手、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO、83歳)が4月7日夕、東京都内で会見し「グループの全役職を退き、引退する」と発表し、大騒ぎとなりました。 子会社のセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼最高執行責任者(COO、58歳)を退任させる人事案を主導したものの、この日午前の取締役会で否決されたため、経営の混乱を招いた責任を取り、辞任することを決めたといいます。 鈴木氏は1963(昭和38)年、総合スーパーのイトーヨーカ堂に入社し、コンビニエンスストア(コンビニ)という新業態を米から日本に初めて導入。これを日本に定着させたカリスマ経営者で知られます。 鈴木氏がヨーカ堂の子会社として発足させたコンビニが「セブン-イレブン」で、74年に東京都江東区に1号店をオープンさせて以来、24時間、買い物などができる