19日の米国株式市場は総崩れとなった。ダウ工業株30種平均は前週末比335ドル安に沈んだ。フェイスブックを巡る個人情報の不正利用問題を巡る懸念を起点に「ビッグデータ」ビジネス全体へ波紋が広がった。IT(情報技術)企業の成長に依存してきた米株市場にとって問題は根深い。発端はイギリスに本社を置く政策コンサルティング会社、ケンブリッジ・アナリティカ。同社がフェイスブック上の個人情報を自らの政策アドバ
![フェイスブック・ショックの深度 - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0e3c5e614e8acdad43d69cde8f3e93836e869a85/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2F.resources%2Fk-components%2Frectangle.rev-d54ea30.png)
データを自ら生み出しても、そのままでは宝の持ち腐れになる。POSデータのような単純な数値データであっても、別の分析要素を加えれば、顧客の購買動機など、新たな知見が見えてくる。次の打ち手をデータに「語らせる」秘策とは。 トリンプ・インターナショナル・ジャパン その商品をなぜ買わない 試着データに商機潜む 「顧客がなぜ、あるブラジャーを買い、別のブラジャーは買わなかったのか。CRM(顧客関係管理)データからは分析できなかった傾向が、見えるようになってきた」。世界最大級の下着メーカーであるトリンプ・インターナショナル・ジャパンの鈴木麻子マーケティング本部マーケティング企画室室長はこう語る。 顧客をより細かく分類 トリンプのCRMシステムでは、50万人を超える会員を管理している。だが「会員ごとのトリンプへの親近感などが分からなかった」と鈴木室長は言う。CRMでは購買履歴や年齢、住所のような、最低限
東日本旅客鉄道(JR東日本)が2001年11月にサービス開始したICカード乗車券・電子マネーサービスの「Suica(スイカ)」は2011年11月に10周年を迎えた。常務取締役IT・Suica事業本部長の田浦芳孝氏は、2010年6月に現職に就くまで人事・総務畑を歩んでいたが、十数年前のSuica検討時には、投資決裁に関わったという。田浦氏は「鉄道事業者の投資案件として異質だったSuicaが、ここまで世の中に広く普及するとは」と目を細める。 10年間で発行枚数約3700万枚まで普及したSuicaは、乗車券として揺ぎない地位にある。だが、電子マネーとしてはまだ成長途上だ。Suicaの加盟店数(相互利用できるPASMO=パスモ、ICOCA=イコカなどを含む)は16万店ほどで、楽天系の電子マネー「Edy(エディ)」が30万店近くなのと比べるとまだ差がある。田浦氏は「街中の商店や美術館などでも、手軽に
ニューヨーク(米国)。真夜中、ピザ屋で強盗事件が発生し、大金が盗まれる。翌朝、自宅に戻った強盗犯。すると家の前には警察官が待ち構えていた。 バンガロール(インド)。ある消費者が携帯電話事業者の変更を考え始めた矢先、現在契約している事業者から割引クーポンが送られてきた。結局、今回は変更を見送った。 和歌山(日本)。ミカンの生産量日本一を誇る和歌山県。有田市のミカン畑では、農業を始めたばかりの若者でも、失敗することなく甘くてつややかなミカンを栽培することができるようになった。 これらに共通するのはIT企業が「ビッグデータ」の活用事例として挙げているものだ。 ニューヨーク市警は2005年、米IBMと組んで「リアルタイム犯罪センター」を設立。そこでは24時間、コンピュータで事件記録、逮捕歴、パトロール情報などが照合できる。かつては紙の書類をめくって情報を探し出していたが、今では現場の警察官
2012年 ビッグデータ経営革命 「週刊ダイヤモンド」2012年1月28日号・第2特集「2012年 ビッグデータ経営革命」より特別公開! バックナンバー一覧 ネットの書き込み、位置情報、防犯カメラの映像……。世に溢れるケタはずれに大量なデータを経営に活用しようという機運が盛り上がってきた。技術、コストの面での環境も整い、2012年は「ビッグデータ経営」が花開く年となりそうだ。 本誌・深澤 献 ようやく機が熟した! 2012年はビッグデータ元年 ギガ、テラ、ペタ、エクサ、ゼタ、ヨタ……。なにやら怪しげな呪文のようだが、コンピュータのデータ量などを表す“接頭辞”である。ヨタというのは10の24乗。まさに天文学的なケタ数だ。 ベートーベンの名曲集は20ギガバイト、米国議会図書館の蔵書は10テラバイト、全世界の印刷物は200ペタバイトで収まるという。そして21世紀に入り、この世界にはデジタルデータ
リアルタイムに時々刻々と生成される大量のデータから、いかに知見を見出してビジネス戦略に生かすか――。ビッグデータ活用が情報システムのあり方と企業戦略を大きく変えようとしている。ビッグデータに注力するITベンダーに、ビッグデータ活用の重要性および従来の戦略的データ活用との違いなどを聞いた。(聞き手は井上健太郎/田島篤=ITpro) データの戦略的活用という点でBIとビッグデータの違いは何か。 BIからおさらいしていこう。BIを一言でまとめると、「生産・販売・開発といったさまざまな企業活動のなかで、現場で何が起きているかを、経営層や営業部門がリアルタイムに近い形で把握して、その場のビジネス判断に生かすこと」となる。 従来のBIの使われ方からすると、「既存の情報を集めてきて表示するだけ」と思われがちだが、これだけでも簡単ではない。国内の活動だけなら実現できているかもしれないが、海外進出先の現場で
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