依存症は、アルコールや薬物の摂取やギャンブル等の行為を繰り返しているうちにそれをコントロールする脳の機能が弱まってしまう『病気』です。※1 決して、意志が弱いからという理由で依存症になるわけではありません。 周りの大切な誰かが何らかの病気にかかったとき、誰も相手を責めたり罰したりはしないでしょう。けれど、依存症となると「どうして何度も繰り返しちゃうの?心が弱いから?」「そもそもなんで依存症になるの?」と叱責してしまう。依存症になった本人でさえ、自分を意志の弱い人間だと思い込み、自らを責め、事態を悪化させてしまうのです。 依存症から脱するには、本人はもちろん、周囲が依存症を病気であると理解し適切な支援の手を差し伸べることが必要です。誰もが何かを抱えています。その何かが依存症の場合、患者と支援者とを正しくつなげることで、回復への道が見えてきます。※2 つまずいたってまた立ち上がって歩き出せる。