防衛大学校の卒業式で訓示を述べる菅直人首相=20日午前、神奈川県横須賀市、遠藤啓生撮影 菅直人首相は20日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、東日本大震災の対応について「政府は、自然のもたらしたすさまじい被害から何としても国民を守るべく、必死の闘いを続けている。危険を顧みず死力を尽くして活動を続ける自衛隊諸君を誇りに思う」と語った。 被災者救援や東京電力福島第一原子力発電所の冷却作業など、東北地方では10万人余りの自衛隊員が活動中。菅首相は約400人の卒業生に向けて「諸君に期待されているのは、災害などにより困難に陥った国民を支援することだ」と続けた。 開式に先立ち、菅首相や卒業生らは震災の犠牲者に1分間の黙祷(もくとう)を捧げた。卒業生が帽子を高々と投げて退場するのが慣例だったが、今回は自粛し、着帽したまま会場を後にした。卒業生は409人。留学生を除く397人中、12人