大和総研 / 第9回 正念場を迎えるイギリスの医療制度改革
イギリスで医療制度改革が政治・社会問題として急浮上している。その発端は、赤字医療機関の人員削減が7000人に達することや、年収25万ポンド（約5000万円）にもなるGP（General Practitioner：一次医療を担当する医師）が存在することが相次いで報道されたことである。改革がうまくいっていないために、巨額の公的資金が浪費されているのではないか、という批判的な見方が強まっているのである。 これに対して、ブレア首相は4月12日に各地の医療機関の代表との会談（Health Summit）、18日には医療系シンクタンクでのスピーチ、19日は議会の党首討論で、公的医療制度NHS（National Health Service）改革を加速させていくと発言している。 長らく医療費抑制が続けられたイギリスでは、供給力不足が深刻化し、「手術まで何ヶ月も待たされる」「インフルエンザが流行する冬
http://www.asahi-net.or.jp/~sm5r-ok/NHS.htm
恐るべしNHS制度 イギリスのNHS制度。きっとこの恐るべき実態は、いろいろな方のHPにも報告されていますよね。最初にイギリス行きが決まった時、３０’ｓになっていた私に職場の同僚が「イギリスは公的医療制度が無料なんだよね。出産には最適だよね。」などというお言葉をかけてくれました。花粉症やすぐ胃痛に悩む体の弱い（？）私には、無料の医療制度はとーってもありがたいこと。やっぱりなんのかんの言っても、昔「ゆりかごから墓場まで」といわれるくらい公的制度の充実していたイギリスだもんな、すこいなー。なんて思っていました。（単純なやつ。） ところが、エディンバラ在住の日本人から、イギリスの公的医療制度（NHS）のこわーい評判を聞くたびに少しづつ不安が増してきました。基本的にNHS制度は日本の町医者のような一般医（すべての分野をカバーする）GPの診察を受けてから、専門医を紹介してもらいます。そして、診察を
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