他国の政治動向を観察することは学者や専門家以外にとってあまり有意義なことではありませんが、まあ国際社会を理解する上ではそこまで無意味でもないかと思います。 そんなわけで・・・どんなわけかは分かりませんが、ちょっと気分転換がてらドイツ辺りに目を向けてみましょう。 ドイツはどこに向かってるんでしょうね 昨今の日本語圏での国際政治ニュースはアメリカ大統領選挙の動向が話題を掻っ攫いがちですが、ドイツの政治も色々な意味でアメリカ大統領選挙よりも面白い様相を呈してきていると思います。 まず前提として、現在のドイツでは圧倒的に強い政党はいません。現在の政府も中道左派系の3党連立です。メルケルさん全盛期には単独で第一党を取れるほどにイケイケだった中道派のCDU(ドイツキリスト教民主同盟)は今や栄枯盛衰とばかりに得票率が低下しつつあり、世論調査では極右のAfD(ドイツのための選択肢)の後塵を拝するまでになっ