菅直人首相は17日、沖縄県を訪問し、仲井真弘多(ひろかず)知事と会談し、米軍普天間飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の県外移設を実現できなかったことを仲井真氏に謝罪するとともに、今年5月の日米共同声明に基づく名護市辺野古崎地区への移設に理解を求めた。しかし、仲井真氏は重ねて県外移設を求め、会談は平行線に終わった。菅首相の訪問は就任直後の6月以来2度目。18日には同飛行場などを視察する。 首相は会談で、鳩山由紀夫前首相が模索した県外移設について、「実現できず、沖縄の皆さんに申し訳ない」と陳謝した上で「辺野古はベストではないかもしれないが、実現可能性を考えたときにベターな選択肢としてもう一度考えてもらえないか」と要請した。 また、県側の軟化を促すため、平成23年度から実施する地方への一括交付金について他の都道府県と切り離して沖縄に優遇措置を講じると約束した。 これに対して、仲井真氏は「県外移設が私