放射性物質「ラジウム226」が入った瓶が見つかった東京都世田谷区弦巻(つるまき)の民家は周囲の民家と比べ、ひときわ古い平屋。文部科学省によると、昭和27、28年に建築された建売住宅だ。 瓶が見つかったのは寝室の床下で、すぐ上にはベッドが置かれていた。区は外壁のベニヤ板をはがし、床下を確認して、ようやく放射線発生源の瓶を見つけた。「簡単には開けられないような場所にあった」(世田谷区職員)ことや、昭和35年ごろから今年2月まで住んでいた高齢女性が「(瓶などは)見たこともない」と説明していることから、近隣住民の間では「建築時から放置されていたのかもしれない」といった声もあがる。放射線は長期間発せられていた可能性がある。