3月20日、英研究者らは「うじ虫療法」は通常の治療と効果に大差がないとの比較臨床試験結果を報告。写真は2005年6月、バンコクで行われた「うじ虫療法」の様子(2009年 ロイター/Sukree Sukplang) [ロンドン 20日 ロイター] 「マゴットセラピー」として知られる、うじ虫に壊死(えし)した細胞を食べさせる傷口の治療法は、傷口を素早くきれいにすることはできても、傷を早く治すことにはならないことが、初の比較臨床試験で明らかになった。 英ヨーク大学が実施したこの試験は、静脈性下腿潰瘍(かたいかいよう)の患者267人に対し、マゴットセラピーか、ハイドロゲルを使った治療のいずれかを行い、比較したもの。 それによると、治療の結果や費用に大差はなく、マゴットセラピーを受けた患者の中には、通常の治療よりも苦痛を感じると訴えた人もいた。 マゴットセラピーは、古くはナポレオンの軍医な